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レポート2015/07/15

「イン・ザ・ミドル・サムホワット・エレヴェイテッド」振付指導者 キャサリン・ベネッツ インタビュー

7月9日、10日の2日間、12月に全国各地で開催される<シルヴィ・ギエム・ファイナル>で上演するウィリアム・フォーサイス「イン・ザ・ミドル・サムホワット・エレヴェイテッド」のワークショップが行われました。ワークショップを指導したのはフォーサイス作品を世界各国のバレエ団で指導しているキャサリン・ベネッツさん。東京バレエ団のワークショップの感想をおうかがいしました。 15-07.15_DCB4173.jpg ◆東京バレエ団について 日本のカンパニーを指導するのは初めてですが、この作品(「イン・ザ・ミドル~」)はユニヴァーサルなもの。必要なのはいいダンサーであるということだけです。東京バレエ団のダンサーは、鍛錬されており、ワークショップもとても頑張っていたと思います。今までやっていたのと全く違う、新しいことにチャレンジする機会を得たのは、ダンサーにとってとてもよいことです。皆さん集中して、ワークショップを楽しんでいたように思います。もちろんまだプロセスの段階ですが、2日目ですでに進歩がみられましたし、きっと良い仕上がりになるでしょう。そして、この作品を踊ることによって、自分の身体を意識するようになり、ダンサーとして進歩できるのではないでしょうか。 15-07.15○_ACK4947.jpg ◆「イン・ザ・ミドル・サムホワット・エレヴェイテッド」という作品について この作品は純粋なダンス。コンテンポラリー作品というよりも、バレエにコネクト(連動)した作品。初めてフォーサイスに挑戦するにはよい作品だと思います。作品自体はパリ・オペラ座バレエ団の才能ある若いダンサーたちと創り出したもの(ギエム、イレール、ルグリほか)。極端なオフ・バランスなど身体の使い方にしても、彼らがどこまで出来るのか、フォーサイスがダンサーに対して挑戦した作品ともいえます。 何が可能なのか、ということを試して創作していきました。作品の中でも、ある種の競争というか、お互いに対して挑戦していくような、ダンサー同士がせめぎあっているような一面もあります。 15-07.15○_ACK4910.jpg ◆フォーサイス作品について 私も彼の作品を踊っていましたが、ダンサーを信じてくれるということを感じます。とてもエネルギーがあり、ダンサーをプッシュしていく人です。彼の作品を踊ることで、ダンサーたちは空間やこれまでのルールといったものを全く違うものと感じるようなります。また観客にもダンスの全く違う見方を提示していきます。作品の中で、同時に違うことが進行し、存在する・・・観客に広い視野を持たせたい、考えさせたいと彼は思っているのです。よくフォーサイスは自分の作品について、「これは何を意味しているんですか?」と聞かれると、「あなたにとって何を意味していますか?」と聞き返しているんですよ。 15-07.15_ACK4772.jpg 撮影:細野晋司

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