12月に入り、新制作『くるみ割り人形』開幕まであと10日あまりとなった東京バレエ団のスタジオでは、新しく作った全衣裳をダンサーたちに着用してもらってチェックをする「衣裳パレード」が行われました。
新しい衣裳は、すべてロシアの工房で製作されたもの。10月の末にバレエ団に到着し、その後衣裳合わせ、調整を繰り返してきました。衣裳パレードは完成した衣裳の全体像を確認するだけでなく、実際にダンサーが舞台に立ち、動いた時にどんなことが起こりうるか、さまざまな視点から課題を洗い出し、最終的な調整に入ります。
新品の衣裳をまとったダンサーたちが次々と登場するスタジオは、いつになく賑やかな雰囲気。この日の模様を、写真とともに振り返ります。
まずは第1幕の登場人物たちから──。
スタジオの隅には、ねずみたちのマスクがスタンバイ。リアルです。
マーシャの家族たち。左からマーシャの母(政本絵美)、加藤くるみ(弟のフリッツ)、マーシャの父(永田雄大)。母のドレスは、19世紀前半のデザインを取り入れた、ウエストの位置が少し高めのスタイル。
ドロッセルマイヤーは黄色のコートが印象的。右から柄本弾、森川茉央、ブラウリオ・アルバレス。
くるみ割り王子は赤の上着が鮮やか! 右から柄本弾、秋元康臣、宮川新大。
カラフルな人形たち。写真左はピエロの鳥海創とコロンビーヌの金子仁美、写真右はムーア人の二人。左から岡崎隼也、海田一成。
ねずみの王様は杉山優一と永田雄大(と、思われます)。こうして、一つひとつの衣裳をスタッフたちが確認してきます。ねずみたちもずらりと勢揃いです。
第2幕も個性的なキャラクターが次々と登場。その一部をご紹介します。
アラビアはグリーンのエキゾチックな衣裳。政本絵美とブラウリオ・アルバレス。コール・ド・バレエの女性たちも登場します。
写真左は中国の岡崎隼也と岸本夏未。中央はロシアの加藤くるみ。頭飾りは微妙な調整が必要です。写真右はロシアの男性たち。左から池本祥真、鳥海創、昂師吏功。
チュチュを着ているのは左から沖香菜子、川島麻実子、秋山瑛。斎藤友佳理と、コーディネーターのフョードロフ氏が、細かな部分にいたるまで入念にチェック。
新制作の衣裳は、12月13日の初日の舞台で初披露となります。どうぞお楽しみに!
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