東京バレエ団は東京オリンピックが開催された年1964年の、8月30日に産声を上げました。以来バレエ団としての成長と発展を重ね、本年、創設60周年を迎えることができました。

この節目の年にあたり新しい運営・指導体制を発足させます。

新体制では、前団長飯田宗孝の死去にともないしばらく空席となっていました団長に、現芸術監督の斎藤友佳理が就任いたします。団長は、大所高所から東京バレエ団を統裁し、東京バレエ団のさらなる進化と発展に向け、より広い視野から大局的に東京バレエ団を支えていきます。

芸術監督には現バレエ・ミストレスの佐野志織が、芸術監督兼バレエ・ミストレスとして就任いたします。また、新たにアーティスティック・アソシエイツとして高岸直樹・後藤晴雄が参画するほか、バレエ・スタッフには従来から指導にあたってきた木村和夫・柄本弾に加えて奈良春夏を迎えることで、新たな東京バレエ団の歴史を紡ぐためより強固な体制を整えてまいります。

次代を見据えつつ、単に過去の60年を振り返るのではなく、伝統を継承しつつも100周年に向け、継続と発展が期待できる体制作りを行いました。

今後ともご指導ご鞭撻のほど、なにとぞ宜しくお願い申し上げます。