2015/02/13
東京バレエ団の創立50周年シリーズもおかげさまで好評のうちに最終章を迎えておりますが、次の節目の創立55周年に向けて、さらなる飛躍を期するため、長年トッププリマとして活躍してまいりました斎藤友佳理が、来る8月1日より東京バレエ団の芸術監督に就任することになりました。 本年8月から芸術監督の職責を飯田宗孝から斎藤友佳理にバトン・タッチし、斎藤友佳理を中心に、レパートリーの選定やキャスティング、日々のリハーサルなどを行って、芸術面の充実を図ります。これまで芸術監督を務めた飯田宗孝は東京バレエ団団長となり、総監督の佐々木忠次を補佐するとともに、バレエ団およびバレエ学校を大所高所から監督いたします。 斎藤友佳理は1987年にプリンシパルとして東京バレエ団に入団以来、幅広いレパートリーのほとんどで主役を務め、国内、海外でつねに高い評価を獲得してきました。代表作に「ラ・シルフィード」や「ドン・キホーテ」があり、また2010年にバレエ団初演した「オネーギン」では女優バレリーナとしての才能を爆発的に発揮して絶賛を浴び、これを契機に紫綬褒章をはじめ数々の栄えある賞を受賞しました。 いっぽうでバレエ教師の資格を取得するためロシア国立モスクワ舞踊大学院バレエマスターおよび教師科に入学し、首席で卒業。その後、モスクワ音楽劇場バレエで振付家ピエール・ラコット氏のアシスタントとして「ラ・シルフィード」の指導を行い、一昨年の東京バレエ団「ラ・シルフィード」公演でも情熱的な指導で若手たちをみごとに鍛え上げました。また昨年9月には振付家ウラジーミル・ワシーリエフの指名により、彼が来日するまでの「ドン・キホーテ」の指導を全面的にまかされています。 舞台人としての豊かな経歴に加えて、彼女がバレエ団の外で独自に培ってきた経験や人脈は、東京バレエ団のこれからの発展に大きく寄与するものと期待されます。 就任に先駆け、本日(2/13)14時より、斎藤友佳理、飯田宗孝芸術監督、高橋典夫事務局長による就任記者会見を行い、斎藤友佳理より今後の東京バレエ団の展望についてお話しさせていただきました。 8月よりスタートする新体制の東京バレエ団に変わらぬご支援をいただきますよう、お願い申し上げます。