ニュース

ニュース News 一覧にもどる

2022/05/10

訃報 飯田宗孝(東京バレエ団団長)死去【5/16 追記 一般献花について】

【ページ中ほどに献花についてのお知らせがあります】
 東京バレエ団団長の飯田宗孝がこの5月7日未明に食道癌のため逝去いたしました。
 飯田は数年にわたり腫瘍の治療を続けてきており、その間にも東京バレエ団の指導および昨年11月に初演した金森穣氏の新作『かぐや姫』に翁役で出演するなど、バレエ・スタッフ、ダンサーとして活動を継続してまいりました。しかし3月下旬に幾度目かの入院に至り、療養生活に入ったのち、誠に残念ながら回復することなく彼岸へと旅立ちました。64歳でした。
 飯田宗孝は1980年東京バレエ団に入団以来、独自の表現力で役を創造し、重要なレパートリーに自身の存在を刻印してきました。その存在感はことにモーリス・ベジャールの作品で際立ち、『さすらう若者の歌』をはじめ、オリジナルの大作『ザ・カブキ』の定九郎役と師直役、剃髪して臨んだ『M』のⅣ-シ(死)役、『くるみ割り人形』で彼のために創られた"マジック・キューピー"役が強い印象を残しています。またイリ・キリアン振付のオリジナル作品『パーフェクト・コンセプション』では、振付家との共同作業により繊細な内面世界を表現。古典作品においても、『白鳥の湖』の道化、『眠れる森の美女』の猫、『ラ・シルフィード』のマッジ、『ドン・キホーテ』のサンチョ・パンサといった役で妙味を発揮しました。
  ダンサーとして舞台に立つと同時にバレエ・マスターとして後進の指導に精力的に取り組み続け、2004年秋に東京バレエ団芸術監督に就任。15年に監督の座を斎藤友佳理に譲ったあとは、団長としてバレエ団を高所から見守り、支え続けてきました。また東京バレエ団の運営団体である公益財団法人日本舞台芸術振興会の理事、東京バレエ学校校長の任にもありました。


【お知らせ】故飯田宗孝への献花について(5/16追記)
去る5月7日に急逝した、東京バレエ団団長、東京バレエ学校校長の飯田宗孝を追悼するため、下記日時に東京バレエ団スタジオにて献花台を設置させていただきます。生前故人を応援してくださった皆さまにご来場いただけましたら幸いです。ご来場の際には事前のお申込みが必要となります。詳細は下記をご確認ください。

日時:令和4年5月29日(日) 午後2時30分から3時30分まで(1時間)
会場:東京バレエ団スタジオ(東京都目黒区目黒4丁目26番地4号 アクセス

〈ご注意とご案内〉
・お香典、ご供花は謹んでご辞退申し上げます。会場に献花用の花をご用意しております。
・式典等は行いません。上記時間内のご都合のよろしい時間にお越しください。
・当日は感染症対策を徹底し開催いたします。マスクのご着用、手指の消毒、検温のうえご入場いただきます。事前のお申込みのない方は、当日の入館をお断りさせていただく場合がございます。あらかじめご了承願います。
・平服にてお越しくださいますようお願い申し上げます。
・駐車場のご用意はありませんので、公共交通機関をご利用ください。

※1時30分より2時20分まで関係者のみによる会が行われますが、一般の方はご入場いただけません。

■お手数ながら 5月25日(水)17時まで に、下記の申込フォームよりお申込みください。
申込フォームはこちら


『ザ・カブキ』の定九郎役

ベジャールの『くるみ割り人形』のマジック・キューピー役

『パーフェクト・コンセプション』

『かぐや姫』翁役

Photos:Kiyonori Haseagawa/Shoko Matsuhashi