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2019/12/13

東京バレエ団の"ルーツ"を紐解く『「バレエ大国」日本の夜明け』刊行

 斎藤慶子著『「バレエ大国」日本の夜明け』がこのたび文芸春秋より刊行されます。ここには東京バレエ団の母体である「チャイコフスキー記念東京バレエ学校」が1960 年開校し、1964 年に閉校するまでの顛末が記されています。冷戦構造下、旧ソ連の文化外交戦略の一つとして、優秀なバレエ教師、スラミーフィ・メッセレルとアレクセイ・ワルラーモフが送り込まれてきました。二人は愛情と熱意、それに持てる技術のすべてを日本人の生徒たちに注ぎ込みました。たった4 年で閉校に追い込まれてしまいましたが、そこでの4 年間の活動が、日本のバレエ教育の歴史的な転換点となったことは、あまり知られていません。

 同校でのバレエ教育がなかったら、現在のような日本人ダンサーの国際的な活躍は、もっと先のことになっていたに違いありません。歴史に埋もれ、忘れ去られていた幻のバレエ学校の存在を膨大な資料を駆使した調査と取材によって、掘り起こします。東京バレエ団のルーツを探る興味深い一冊です。

この書籍は東京バレエ団の公演会場でも販売されます。ぜひお手に取ってみてください。


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斎藤慶子著
『「バレエ大国」日本の夜明け』
発行:文藝春秋企画出版部
価格:2200円+税 ISBN978-4-949999-12 C3000