来たる7月9日に開催される、ハンブルク・バレエ団の第48回〈ニジンスキー・ガラ〉に東京バレエ団が招待され、プリンシパルの柄本弾とファースト・ソリストの伝田陽美がモーリス・ベジャール振付の「バクチⅢ」を踊ることが決定しました。

今回の客演は、ガラを主宰するジョン・ノイマイヤーから「柄本弾にぜひ出演してもらいたい」とのオファーがあり実現したものです。柄本はノイマイヤー版の「ロミオとジュリエット」バレエ団初演（2014）の際にノイマイヤー自身によりロミオ役に選ばれ、その演技が高く評価されました。東京バレエ団はこの7月の同時期にオーストラリア メルボルン公演に向けて出発しますが、柄本と伝田は別途ハンブルクへと向かい、〈ニジンスキー・ガラ〉に出演したのち、メルボルンでバレエ団と合流します。

〈ニジンスキー・ガラ〉は、同バレエ団のシーズン最後の"ハンブルク・バレエ週間" （Ballet Tage）と呼ばれるダンス・フェスティバルのフィナーレを飾る催しで、芸術監督のジョン・ノイマイヤーが就任以来、毎年恒例で開催。毎回違ったコンセプトに基づくプログラムが組まれ、ハンブルク・バレエ団の団員と国際的なスターの競演が5時間にわたって盛大に繰り広げられます。今シーズンはパリ・オペラ座バレエ団（ドロテ・ジルベール、ユーゴ・マルシャン）、中国国立バレエ団、ウクライナ国立バレエ団等とともに東京バレエ団が客演します。

　2023/24はノイマイヤーの芸術監督就任50周年記念シーズンであると同時に、翌シーズンには同氏の現職退任も迫っていることから、同公演のチケットは演目・出演者が発表になる以前に瞬く間に完売するほど大きな注目を集めています。この大舞台での柄本弾・伝田陽美の奮迅にどうぞご期待ください。