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2014/01/28

「ロミオとジュリエット」振付家ジョン・ノイマイヤー記者懇親会レポート

 東京バレエ団創立50周年シリーズのハイライトの一つ、ジョン・ノイマイヤー振付『ロミオとジュリエット』初演の開幕を間近に控え、ついにハンブルクからノイマイヤーが来日。1月27日、この日の朝に日本に到着したばかりというノイマイヤーが、記者懇親会に出席、作品への思いを語りました。

5807a506f368f35ef6a605bd35eacaa3.jpgまず、「私の作品を通して日本の皆さんとコミュニケーションできる機会をいただいたことをとても嬉しく思います」と穏やかな笑顔で挨拶したノイマイヤー。『ロミオとジュリエット』について、「私が初めて手がけた全幕バレエです。ある意味、私の"独立宣言"ともいえるものでした。ずっと心の中に抱いていた、"バレエはこう変わっていき、こう発展していくべきだ"ということを示すチャンスだったのです」と初演当時を振り返ります。振付にあたって、「それまでに観た『ロミオとジュリエット』のバレエ作品、すべてを忘れ去った」というノイマイヤー。バレエでは、例えば、ティボルトは悪人で、年長のキャラクター、キャピュレット夫人は年を取った女性として登場することが多いものですが、バレエ作品での、そうしたステレオタイプな表現を指摘し、「シェイクスピアに立ち戻れば、ティボルトについて、そのような記述はありません。キャピュレット夫人などは、若くして結婚してジュリエットを産んだ、29歳か30歳くらいの女性です。私はバレエのこうした表現の仕方に、革命を起こしたいと考えたのです」。また、「シェイクスピアの作品が私のインスピレーションの源になっている大きな理由は、言葉を使わなくても存在しうる作品だからです。言葉になる以前に、何を書きたかったか、何を伝えたかったか、ということを、私はバレエで表現している。この作品は、シェイクスピアの『ロミオとジュリエット』に対する、私の、とても個人的な解釈をバレエ化したものということができます」とも。

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 東京バレエ団のダンサーたちについては、「(指導のために先に来日していた)アシスタントたちの話では、東京バレエ団のダンサーたちはよりオープンになってきたようですね。自分の気持ちや感情を表す方法にはいろんなスタイル、メソッドがある。日本のバレエ団の舞台を観て、西洋の真似をしていると感じることがあります。が、私は日本の伝統が大好きですから、日本人としての自然な表現が作品に組み入れられることを、とても楽しみにしています。ぜひ、自分ならではの表現をしてほしいと思っています」。
 ノイマイヤーによるリハーサルは翌日にスタートするとのこと。まもなく、初演の幕があがります。

文:加藤智子(フリーライター)
photos : Nobuhiko Hikiji

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