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2012/05/19

東京バレエ団パリ・オペラ座公演 「ザ・カブキ」華やかに開幕!

東京バレエ団パリ・オペラ座公演が「ザ・カブキ」が5月18日(金)華やかに開幕しました!

東京バレエ団がパリ・オペラ座ガルニエ宮で公演するのは、1993年以来19年ぶり、今回が3回目(*1986年「ザ・カブキ」、1993年「M」を上演)。モーリス・ベジャールが東京バレエ団のために創作した「ザ・カブキ」は、初演年の1986年から、実に26年の時を経て、再びパリ・オペラ座の舞台に討ち入りを果たしました。
2月6日(月)より発売開始したチケットは、全公演が瞬く間にソールドアウト。初日の客席は華やかな装いの観客で埋め尽くされました。
初日の主演は、高岸直樹(由良之助)と上野水香(顔世御前)。高岸にとっては、1987年21歳の若さで抜擢されてから25年間にわたり踊り続けてきた由良之助役を演じるのは、今回のパリ・オペラ座公演が最後ということもあり、66回目となる由良之助役をいつもにも増して力強く熱演。高岸が第1幕ラストの7分30秒のヴァリエーションを踊り終わると、幕が下り、客電が点いた後も拍手が続きました。
日本の伝統芸能とバレエという東西の文化を見事に融合したモーリス・ベジャールの傑作に、パリの観客たちは息をつめ、身を乗り出さんばかりに舞台に見入り、場面ごとに盛大な拍手が贈られます。討ち入りのシーンで四十七士が勢ぞろいした際にはひときわ大きな拍手が起こり、いよいよ終幕へ。本懐を遂げた四十七士が切腹して果て、照明が落ちた瞬間、万雷の拍手とブラヴォーの声が湧き上がりました。
カーテンコールでは、更に大きな拍手がオペラ座場内に鳴り響き、多くの観客がスタンディング・オベーションで感動を伝えてくれました。
その後、今回のパリ・オペラ座公演のために用意した特製手ぬぐいをダンサーたちが客席に投げると、場内からは大きな歓声が。日本人ダンサーとパリの観客の気持ちがひとつに結びついた瞬間でした。
パリの観客たちを熱くさせ、涙させた、東京バレエ団「ザ・カブキ」パリ・オペラ座公演は、この後5月22日(火)まで行われます。

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photo:Sebastien Mathe