ジョン・クランコ振付「オネーギン」の上演は、東京バレエ団にとって長年の悲願でした。
その夢が実現するまで、あと1ヶ月。
ジェーン・ボーンさんによる集中的なリハーサルが終了した後も、「ザ・カブキ」や<マラーホフの贈り物2010>で上演する"四季"のリハーサルと並行して、稽古場では出演者たちが真剣な表情でクランコの振付に取り組んでいます。
そして、もちろん公演準備も着々と進行中。
今回、衣裳と装置はミュンヘン・バレエよりお借りしました。
先週、まず衣裳が到着。
衣裳到着に合わせて来日してくださったミュンヘン・バレエの衣裳スタッフの方と一緒に荷が解かれました。
厳重に梱包された衣裳箱を解いて現れた衣裳はいずれも、美術品のような美しさ。
さすが、名匠ユルゲン・ローゼの手による衣裳です。
「オネーギン」を上演するのであれば、ユルゲン・ローゼの装置と衣裳で・・・というのも絶対に譲れない東京バレエ団のこだわりでした。
第2幕「タチヤーナの名の日の祝い」の女性のたちの衣裳は、1着として同じ色がありません。
ピンク、オレンジ、黄色、淡い緑色・・・まるで水彩画のような美しいグラデーションです。
こちらも、淡いトーンのグラデーションが美しいドレス。第3幕の舞踏会のシーンで、女性たちが着用する衣裳です。
ドレスにちりばめられた布製の花々の繊細で美しいこと。
女性だったら、誰もがこんなドレスに憧れるのではないでしょうか。
中央の鮮やかなピンクのドレスは、3幕の舞踏会でのタチヤーナの衣裳。
痛ましい出来事から月日が流れ、風格と気品に溢れる公爵夫人となったタチヤーナに相応しい華やかな1着です。
まだまだご覧いただきたい衣裳がたくさんありますが、それは別の機会にご紹介するとして、最後にこちらの写真を。
この写真は一体何なのか・・・謎解きは来週このブログで。
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