東京バレエ団初演「オネーギン」が、本日開幕しました。
東京バレエ団の悲願であった作品の初演とあって、緊張感とこの作品に携わった全ての人の熱い思いに包まれて、幕が上がりました。
まるで芝居を観ているかのように、登場人物の心の動きと叫びが伝わってくるジョン・クランコの振付、チャイコフスキーの音楽、ユルゲン・ローゼの繊細で美しい舞台装置と衣裳・・・奇跡のようなこの作品に果敢に挑んだ東京バレエ団のメンバー。
創立45周年記念公演シリーズのファイナルを飾るにふさわしい熱のこもった舞台に、客席も次第に熱気を帯びていきます。
タチヤーナとオネーギンの想いが錯綜する感動的なパ・ド・ドゥが終わり、幕が下りた瞬間、「ブラボー」の声と共に割れんばかりの拍手が沸き上がりあがりました。
感極まった表情で鳴り止まない拍手に応える出演者。
そこには大任を果たした充実感が溢れていました。
カーテンコールには、振付指導のリード・アンダーソン氏とジェーン・ボーン氏も登場。
お二人にも惜しみない拍手が贈られます。
東京バレエ団芸術監督の飯田宗孝から感謝の気持ちを込めてお二人に薔薇の花束をお渡しすると、リード氏と著作権保持者のディータ・グラーフェ氏からは、東京バレエ団の「オネーギン」初演と創立45周年を祝って大きな花かごが贈られました。
終演後の舞台上には、アンダーソン氏、グラーフェ氏、振付指導のジェーン・ボーン氏、ダンサー、スタッフ、指揮者・・・この公演に携わった全員が集合し、初演の成功を祝福。
アンダーソン氏からは「ダンサー、スタッフ、全ての人が本当に素晴らしい舞台を創り上げてくれました。皆さんと一緒に仕事ができて本当に光栄です!」という感謝の言葉が贈られ、今日まで一丸となって取り組んできたすべての人はその言葉に心からの笑顔で応えていました。
(Photo:Kiyonori Hasegawa)
またひとつ、東京バレエ団にとって大きな財産となる素晴らしいレパートリーが加わりました。
明日(18:00開演)、明後日(15:00開演)の当日券は、開演1時間半前よりS-D席を若干枚数ご用意しております。
一人でも多くの方に、この傑作を観ていただけますよう、関係者一同願っております。
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