「ラ・バヤデール」2日目は、イーゴリ・ゼレンスキーと小出領子の主演。
これまで数え切れないほどソロルを踊ってきたゼレンスキーと今回初めて演じるニキヤの小出領子・・・2人でのリハーサル時間は決して多いとはいえなかったのですが、「本番では全てがうまくいくだろう」というゼレンスキーの言葉どおりの公演となりました。
まずは、こちらの一枚をご覧ください。
最高点に到達したかと思った瞬間、更に上に引き上げられて浮かびあがる、そんな浮遊感を感じる、まさにゼレンスキーの真骨頂というジャンプ。
今日(4/15)の午後行われた雑誌の取材中、「ものすごいジャンプでしたね」と言われたゼレンスキーは、「みんな、そのことばかり言うんだよ」と笑いながら答えていたとか。
しかし、昨日の舞台をご覧になった方は皆、同じ言葉を発するのではないでしょうか。
もちろん役作りの面でも、「さすが十八番!」のソロル。
的確な描写で、2人の女性の間で揺れ動くソロルの心情を表現していました。
そのゼレンスキーの完璧なサポートで、初役とは思えない落ち着きでニキヤを演た小出領子。
音楽性と叙情性に満ちた踊り、血が通った演技でニキヤを丁寧に描いた小出領子の渾身の舞台は、大きな感動を呼びました。
こちらは2人の息がピッタリ合い、魂が共鳴しているかのように思えた第2幕「影の王国」のシーン。
言葉では伝えきれない舞台をぜひご自分の目で確かめてください。
そして、東京バレエ団恒例の終演後の記念撮影。
4日間、ガムザッティを演じる田中結子は体力的にも精神的にも大変に違いありませんが、2回の公演を無事終え、ホッとした表情を見せていました。
ゼレンスキーと小出の2ショットです。
大役を演じきった小出領子の笑顔は充実感に満ちています。
休演日の今日は、東京バレエ団のスタジオでクラスとリハーサルが行われました。
ゼレンスキー、マシュー・ゴールディングもクラスに参加。
クラス終了後、ゼレンスキーは前述のとおり取材、ゴールディングは上野水香とリハーサルを行い、午後からは思い思いにつかの間の自由時間を過ごしていたようです。
大のニューヨーク・ヤンキースファンというマシューは、なんと神宮球場に野球観戦に。
そしてゼレンスキーは、「サウナに行こうかな・・・」と言いながら、バレエ団を出ましたが、どちからというと「風の向くまま、気の向くまま」タイプの彼は果たして、何処へ?
「ラ・バヤデール」明日は15時開演。
華やかで情熱的な上野水香とマシュー・ゴールディングの「ラ・バヤデール」、ぜひご来場ください。
photo:Kiyonori Hasegawa(舞台写真)
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