東京バレエ団「白鳥の湖」、いよいよ明日初日を迎えます。
昨日(6/15)より会場のゆうぽうとホールに入り、昨夜は明日17日(金)のキャスト(上野水香×マシュー・ゴールディング)、本日は18日(土)のキャスト(小出領子×後藤晴雄)でのゲネプロが行われました。
上野水香とマシュー・ゴールディングは、4月の「ラ・バヤデール」に続いて2度目の共演となりますが、「ラ・バヤデール」ではパートナーこそ違え、同じマカロワ版をそれぞれのバレエ団で踊ってきていたものの、ゴールスキー版の「白鳥の湖」に出演するのはマシューにとって初めてのこと。
しかしマシューは、日本に立つ直前に届いた資料映像で、振りは勿論、マイムや舞台での動きも完璧に覚えて来日。限られた時間でのリハーサルでしたが、これまで何度もジークフリート王子を演じてきた高岸直樹の強力なサポートもあり、一日ごとに東京バレエ団の「白鳥の湖」に溶け込んでいきました。
稽古場での真摯で前向きな姿勢に、バレエ団のダンサーたちも多いに刺激を受けたようです。
上野水香はそんなマシューとしっかり向き合い、時にリードしながら、一日ごとに2人の「白鳥の湖」を形創ってきました
上野にとって十八番ともいえる「白鳥の湖」に、新たな伝説の舞台が誕生するかもしれません。
ゲネプロ終了後も高岸直樹のダメ出しを受け、真剣な表情でひとつひとつの動きを確認する上野とマシュー。
翌日のリハーサルのための舞台で転換作業が始まっても、繰り返し練習を行っていた2人が舞台から離れたのはゲネプロが終わって30分以上経ってからでした。
一方、今回オデット/オディールに初めて挑む小出領子は、ベスト・パートナーの後藤晴雄のサポートもあって、初役とは思えない落ち着いた表情でゲネプロに臨んでいました。
小柄で可憐な容姿の小出には、白の衣裳がよく映えます。白鳥の姿を変えられてしまった"姫"の品格が感じられるオデットでした。
撮影:長谷川清徳
第3幕ではオデットとは打って変わって、誰もを魅了してしまう艶麗な眼差しが印象的なオディールに。
明後日の公演では後藤と2人でしっかり創り上げてきた、小出領子ならではのオデット/オディールをご覧いただけることと思います。
ゲネプロの後、ストレッチをしながら身体をほぐしている小出領子。
衣装・メイクを付け、本番さながらのゲネプロを終え、少しだけリラックスしている様子が背中からもうかがえました。
上野水香とマシュー・ゴールディング、小出領子と後藤晴雄、2組のペアが紡ぎだす幻想的でドラマティックな舞台に、どうぞご期待ください。
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