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公演情報2014/11/17

「くるみ割り人形」マライン・ラドメーカー インタビュー[前編]

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---ラドメーカーさんが3年ぶりに来日し、東京で全幕作品に初主演する機会が巡ってきます。貴公子役を演じるにあたり、心がけていることは何でしょうか。

「全てにおいて高いクオリティが求められるのが、ノーブルな役の魅力であり、難しいところです。優れた技術を持っているのは当然のことで、何気ない立ち姿や、歩き方、お辞儀の仕方に至るまで意識を行き届かせなくてはなりません。でも、ありきたりの型をなぞるだけでは、薄っぺらな貴公子になってしまう。自然に自分らしく振る舞い、ノーブルさを醸し出したいと思っています」

---相手役は、ボリショイ・バレエのエフゲーニャ・オブラスツォーワさんです。

「今回が初めての共演ですが、世界バレエフェスティバルなどで何度も彼女の踊りを見ています。今日のボリショイを代表する、素晴らしいバレリーナです。ロマンティックな表現に長けているので、『くるみ割り人形』のクララ役はピッタリでしょうね」

---東京バレエ団とも初共演です。

「世界バレエフェスティバルで、特別全幕プロ『ドン・キホーテ』と『バヤデール』を見ています。どちらも幻想シーンの群舞が素晴らしく、息を呑むほどの美しさが印象的でした」

---『くるみ割り人形』の舞台はドイツです。"本場"のシュツットガルト・バレエ団も、クリスマス・シーズンには欠かせない作品なのですか。

「私にとって、 馴染み深いバレエです。 子どもの頃から何度も舞台を鑑賞し、オランダ国立バレエ団に客演して王子役を踊ったことがあります。チャイコフスキーの音楽は何度聞いても、飽きることがない。なかでもグラン・パ・ド・ドゥの曲には高揚感があり、心が躍ります。ところが現在のシュツットガルトのレパートリーには、専属振付家マルコ・ゲッケの現代的なバージョンがあるだけで、古典版はないんです。今年の年末の演目はマクミラン・プロ。私は『大地の歌』で〈死〉を踊ります。東京の『くるみ割り人形』で、観客の皆さんと一緒にクリスマスを祝いたいですね(笑)」

([後編]へ続く)

14-12Marijn_dornroeschen_2008_ub_24(photo_Ulrich Beuttenmueller).jpg●「くるみ割り人形」公式サイト>>>

インタビュー&文:上野房子(ダンス評論家)

photo : Ulrich Beuttenmueller

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