ベジャールの「くるみ割り人形」、前回に続きビム役をつとめる岡崎隼也、M...役とグラン・パ・ド・ドゥを日替わりで演じる秋元康臣のプチ・インタビューをお届けします。ぜひご一読ください!
岡崎隼也
小林十市さんとのリハーサルが嬉しくてたまらない!
一番好きな場面は...やはり母とのパ・ド・ドゥです。ただ、この「くるみ」に出てくる母は僕の知ってる母とは違うので、踊っているときに自分の母のことは思いださないですね(笑)。根本的にはビムの母に対する想いと同じものはあるけれど、日本人は母親にハグしたりしないので、舞台でおこっていることへの感情を大切にしています。
あと、変に若作りはしないようにしています(笑)。自分が子どもだったときのことを感じつつ、子どもならではのニュアンスはハズさないように......と。
今回は初演、2001年、2012年の公演映像を見比べて、それぞれの映像の中で良い部分を集めてリハーサルをしています。(小林)十市さんに指導していただいているのですが、きっかけの音のとり方とかが少し変わりました。僕は十市さんのことを尊敬しすぎているので(笑)、今回もご一緒させていただけるのが嬉しくてたまらないですね。
秋元康臣
ジルさんに見てもらって物凄く緊張! 表情を変えて演じたい
今回が初挑戦、古典の「くるみ」しか知らなかったので、映像で観たのですが、神秘的なセットやマリア像がとても印象的で、「いいなぁ~」と思っていました。
他のベジャール作品と比べて"全幕"というのが大きな特色でもあると感じます。もちろん「ザ・カブキ」もありますけど、「カブキ」はやはり特別な作品なので、全幕とおしてベジャール作品を踊るという数少ない機会だと思います。
(小林)十市さんにリハーサルを指導していただき、先日はジル(・ロマン)さんにも見ていただきました。ものすごく緊張して、力がはいりすぎてしまい...本番よりも緊張しました(笑)。
特に気を付けているのは、表情を変える、ということ。M...は第1幕の最初ではバレエ・マスター、それからメフィストの顔になり、第2幕では各国の踊り。ジルさんの踊っている映像をみると表情のメリハリ、使い分けがすごいんです。僕もしっかり取り組みたいと思います。
グラン・パ・ド・ドゥも踊りますが、古典版を踊っているので、振付は身体に入ってきやすいみたいです。英国ロイヤル・バレエ団のヴァージョンに近い、でもヴァリエーションは全然違う(笑)。M...が終わって翌日すぐ、なのでいい意味で力が抜けてできるかなと思っています。
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