去る5月、東京バレエ団には那須野圭右さん(モーリス・ベジャール・バレエ団芸術監督補佐)が来団。2年ぶりの上演となるモーリス・ベジャール振付「春の祭典」のリハーサルを指導してくださいました。
これまでにも何度も東京バレエ団と仕事をしてきた那須野さんですが、意外なことに、1つの作品に絞ってを指導するのは今回が初めて。「ベジャールのスタイルを伝えたい」と連日熱い指導でダンサーたちを導いてくださいました。
実は、「春の祭典」のリハーサルならではの名物がその"音"。スタッフが常駐している事務所の真上にメインのリハーサルが行われているスタジオがあるため、ダンサーたちのジャンプの振動が下の階まで伝わってくるのです。入社したばかりのスタッフやお客様がびっくりするくらいの大きな音ですが、慣れてくると、「あ、今日もリハーサルだな」とお互いに顔を見合わせています。
初めてこの作品に挑戦するダンサーたちは体力的にかなり消耗している様子でしたが、ベジャールの傑作を踊れる喜びをかみしめていました。
今回の「春の祭典」は今月末のカラカラ野外劇場(イタリア・ローマ)、ミラノ・スカラ座(イタリア・ミラノ)で上演するほか、10月末に東京で上演を予定しています。イタリアでは東京バレエ団の公演にかなり注目が集まっており、国際的な新聞「La Repubblica」の記者が取材にきたり、ローマ市長のヴィルジニア・ラッジ氏が自らバレエ団に表敬訪問にいらっしゃるなど徐々に盛り上がりをみせています。海外公演の様子は本ブログでもご紹介してまいりますのでどうぞお楽しみに。
リハーサルの最終日には、なんと那須野さんからバレエ団全員にサプライズプレゼント! 美味しいドーナツの差し入れをいただきました。那須野さんの厳しくもバレエ、そしてベジャールへの愛あふれる指導でダンサーたちもステップアップできたようです。那須野さん、ありがとうございました!
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