東京バレエ団では「ポワント基金」を設けております。これは、女性ダンサーたちが着用するポワントをバレエ団から支給することでダンサーたちの経済的な負担を減らし、さらに充実した舞台とするために2012年からはじまった試みです。
欧州のバレエ団の多くは国立(または州立)のため、ダンサーたちはバレエ団から一定数のポワント(トウシューズ)が支給されます。ただ、公的機関からの援助が乏しい日本ではそのような補助が難しく、1足数千円~1万円をこえるポワントの購入費用は、バレエダンサーたちの大きな負担になっています。そのため、東京バレエ団では「ポワント基金」を設け、皆様からお寄せいただいたご寄付でダンサーたちにポワントを支給しています。
8月15日、全国公演の合間をぬって、スタジオで今年度のポワントがダンサーたちに支給されました。女性ダンサーにとっては自らの分身、身体の一部ともいえるほど大切なものだけに、みな心からの笑顔でポワントを受け取り、抱きしめている姿がありました。
皆さまからのご支援にダンサー、スタッフ一同心より感謝申し上げます。今後もより良い舞台をお贈りできるよう精進してまいりますので、引き続き東京バレエ団にあたたかいご支援をたまわりますよう、心よりお願い申し上げます。
ダンサーを代表し、上野水香からのコメント
「女性ダンサーにとってかけがえのないポワント、ポワントは1足ごとにすべて違いますから、何足も試し履きをし、選び抜いたものをさらに時間をかけて加工し、足に馴染ませます。それだけ時間をかけても、ハードな作品では1回で履きつぶしてしまうこともあるため、皆様からいただくポワントは私たちにとって大きな支えになっています。ご支援への感謝の気持ちをこめ、これからも良い踊りでお応えしたいと思います。」
【これまでの支給実績】
2012年度 396足 (募集期間2012年4月~2013年3月)
2013年度 406足 (募集期間2013年4月~2014年3月)
2014年度 640足 (募集期間2014年4月~2015年3月)
2015年度 540足 (募集期間2015年4月~2016年3月)
2016年度 533足 (募集期間2016年4月~2017年3月)
2017年度 524足 (募集期間2017年4月~2018年3月)
※毎年5,000円以上ご寄付いただいた方で、ご住所をお知らせくださった方には年次報告書をお送りしております。
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