東京バレエ団が37年ぶりにリニューアルする「くるみ割り人形」の初日まで1週間をきりました。今回の新制作にあたり、衣裳と装置はロシアの一級の職人たちに製作を依頼。芸術監督の斎藤友佳理の人脈を駆使し、モスクワとサンクトペテルブルク、計6か所の工房をフル稼働させ、急ピッチで作業がすすめられてきました。
ロシアの工房での衣裳製作の様子。目に見えない細かいところもすべて手作業でつくられます
作業は順調に進み、衣裳は10月末から順番に日本に到着。バレエ団の衣裳スタッフによる細かいフィッティングがはじまりました。
フィッティング中に笑顔をみせる沖香菜子(マーシャ役、12/14、12/24主演)
「このまま良い形で本番を迎えられそう」とスタッフが思っていた矢先、思わぬトラブルが! サンクトペテルブルクで製作していた装置と衣裳は予定どおり完成し、列車でウラジオストックまで運ぶというまさにその時、なんとシベリア鉄道が悪天候でとまってしまい、列車が立ち往生してしまったのです! 天候にはどうにも逆らえませんが、今回の衣裳・装置のコンセプトを担当したニコライ・フョードロフ氏が尽力し、遅れた分を挽回すべく大奮闘。フョードロフ氏のスケジュール調整のおかげで、予定よりは大幅に遅れたものの、無事に装置と衣裳はロシアを出発し、11月末に横浜に到着しました。
斎藤が「夫(フョードロフ氏)とは"最悪の場合、新しい衣裳と古い舞台装置で上演することも覚悟しなくては"と話していました」と語るほど切羽詰まった状況でしたが、天も東京バレエ団に味方をしてくれたようです。
12月4日には本番と同じ東京文化会館を借り、「道具調べ」と呼ばれる装置や衣裳の点検と確認が丸一日がかりで行われました。背景幕がつるされると、その場に立ち会わせたスタッフからは自然と歓声があがりました。
それもそのはず、ロシアの熟練の職人たちが、その技術の限りを尽くしてすべて手作業で描き上げた背景幕は細部まで美しく彩られ、遠近法を巧みにもちい、非常に立体的な姿をみせたのです。それは長年東京バレエ団の舞台を支えているスタッフの方々にとっても新鮮な驚きと感動をもたらしたようです。
舞台装置と美術は照明を伴ってはじめて完成するものですから、ここでその全貌をおみせすることはできませんが、下記の動画ではその「道具調べ」の様子を少しだけご覧いただけます。
東京バレエ団が総力をあげてお贈りする真冬のファンタジー、開幕はもうすぐです!
撮影協力:Sergei Fedorov, Alexey Semenov, Boris Karpov
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