東京バレエ団友の会クラブ・アッサンブレでは、毎年、全ダンサーが会員の皆さまをお迎えするクリスマス・パーティーを開催しています。今年の開催は12月15日。新制作『くるみ割り人形』東京公演最終日の終演後に華やかに、賑やかに催されたパーティーの模様をお届けします。
『くるみ割り人形』終演後間もなくの開宴、舞台を無事につとめあげたばかりのダンサーたちが準備をととのえている間、東京バレエ団を運営するNBS(公益財団法人日本舞台芸術振興会)専務理事の高橋典夫からご挨拶です。今年一年の活動を振り返るとともに、すでにwebなどでも紹介されていますが、クラブ・アッサンブレのマスコット・キャラクターが、この場で初めてのお披露目となりました。
クラブ・アッサンブレのマスコット・キャラクターを発表するNBS専務理事の髙橋 その後、『「バレエ大国」日本の夜明け』(文藝春秋刊)を上梓したばかりの斎藤慶子さんが登場。この本は、東京バレエ団の前身である「チャイコフスキー記念東京バレエ学校」の設立から閉校に至るまでを、膨大な資料と関係者への取材に基づいてまとめ上げたノンフィクションです。刊行にあたり、関係者への感謝の思いを伝えるとともに、「東京バレエ学校が社会にどれだけの影響を与えたか、幅広い視点から書きました。わかりやすい本ですから、ぜひ、皆さんにも読んでいただきたいと思います」と明かしました。 その後、準備をととのえたダンサーたちが次々と会場に到着。全員が揃ったところで、団長の飯田宗孝の音頭で乾杯、皆さんとダンサーたちとの歓談タイムのスタートです。ダンサーにとっても、お客さまと直接お話しできる貴重な機会、会場は楽しそうなトークと笑顔にあふれていました。 ダンサーたちと間近でお話できる歓談タイム 歓談タイムの合間には、恒例のプレゼント抽選会! 今回は創立55周年を記念し、例年にもましてゴージャスなプレゼントが! 東京バレエ団特製タンブラー、ミラノ・スカラ座『ザ・カブキ』公演の額入りキャスト表(ダンサーのサイン付き)、サイン入りTシャツなど、オリジナルの豪華賞品が続々と登場しました。 豪華賞品をご紹介するのはフレッシュな研究生たち! 恒例の抽選箱運び(?)は池本祥真。「華麗に」、登場しました。 抽選会の司会は、ファンミーティングでも名司会ぶりを発揮した、岸本夏未&森川茉央。 抽選中の柄本弾、伝田陽美。 賑やかなパーティーも終盤、団員を代表して、ファースト・ソリスト、プリンシパルたちが挨拶をさせていただきました。
「『海賊』のアリをはじめ、新作に関わることもできていい経験をさせていただきました。来年は、初めて経験する作品にも挑戦、楽しみです。しっかり頑張っていきたいです」(ファースト・ソリスト 池本祥真)。 「今年は、子どものためのバレエ『ドン・キホーテの夢』でキトリ・デビューをさせていただきました。成功することができたのは皆さんの応援のおかげです。来年も、応援をどうぞよろしくお願いいたします」(ファースト・ソリスト 伝田陽美)。 「今年は新作が多く、飛躍の年となりました。6、7月には長い海外ツアーもあり、とても充実した1年に。来年もしっかり頑張りますので、どうぞ応援よろしくお願いいたします」(ファースト・ソリスト 奈良春夏)。 奈良春夏、宮川新大
「あっという間に1年が過ぎました。来年、僕はまず『ラ・シルフィード』ですが、これは初めて東京バレエ団で主役をさせていただいた作品です。自分へのリベンジ、新しい挑戦ができたらと思います。今後ともよろしくお願いいたします!」(プリンシパル 宮川新大)。 「今年はちょうどバレエ団に入団して10年目の年でしたが、新作に挑戦する機会が続き、そのたびに自分の足りないところを実感したことも──。(ぐっと言葉に詰まる沖に、周りから拍手)そのたびに皆さんに温かい拍手をいただいて、本当に救われました。来年も自分の課題を見つめつつ、よりよい舞台をお届けできるよう頑張ります」(プリンシパル 沖香菜子)。 「成長を実感することができた1年でした。初演に関わることができるのはとても幸せなことに感謝していますし、東京バレエ団の底力を実感しています。『くるみ割り人形』で、お子さんから大人の方、そして未来を担っていくお子さんにも、夢を与えられたら、それができていたら、と思っています。来年は『ラ・シルフィード』の主役に初挑戦。皆と力を合わせて頑張りますので、どうぞよろしくお願いいます」(プリンシパル 川島麻実子)。 「今年はバレエ団にとって新しい挑戦がたくさんあり、こうして皆と力を合わせることで、バレエ団がどんどん成長していっていることを実感しますし、皆と一緒に仕事をして、楽しんで踊ることができたなと思える1年でした。来年も『第九』はじめ、一つひとつ大切に踊ってきたいと思っています。来年もどうぞよろしくお願いいたします」(プリンシパル 上野水香) 秋元康臣、柄本弾 「自分が辛いときもあるのですが、そんな時に、皆さんがかけてくださる言葉だったり、笑顔だったりがやる気に繋がりました。心から感謝しています。また来年もどうぞよろしくお願いいたします!」(プリンシパル 秋元康臣)。 「創立55周年、充実の年でした。ダンサーたちもすごく成長できた年だと思います。今日の『くるみ割り人形』は、時間のない中でダンサーと先生たちで集中して作り上げてきた舞台です。始まるまで緊張してましたが、とても温かい拍手をいただき、ダンサーたちも途中でうるっとしていました。来年もぜひよろしくお願いいたします」(プリンシパル 柄本弾)。 斎藤友佳理、飯田宗孝 しめくくりは、芸術監督・斎藤友佳理からのご挨拶。ともにバレエ団の指導にあたった団長の飯田宗孝、バレエ・ミストレスの佐野志織、バレエ・スタッフの木村和夫らに感謝の思いを伝えるとともに、来年への抱負を語りました。 お開きとなった会場では、研究生たちが一人ひとりのお客さまにささやかなお土産をお渡ししてお見送り。皆さん、笑顔で帰路につかれていました。 2020年の東京バレエ団の活動は、1月の〈コレオグラフィック・プロジェクト〉からスタート。創立55周年記念シリーズは3月の『ラ・シルフィード』でファイナルとなります。
来年も、東京バレエ団をどうぞよろしくお願いいたします!
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