-「海賊』初演時はオダリスクを踊られましたが、今回は初めてメドーラ役に挑戦です
秋山: 初演時はオダリスク、海賊たち、花園のバラをやらせていただきました。
前回はアンナ先生が来団して指導してくださったのですが、今回はZoomのリハーサルで細かく指導していただいています。
メドーラは思っていた以上にハードな役でテクニック的にも難しいところがたくさんありますが、観ていると盛り上がってワクワクさせてくれる作品なので観に来てくださった方が興奮できるような舞台にできたらと思います。
-メドーラ役は、全幕作品の中でもとくに出番の多いヒロインかもしれません。
秋山: そうですね。全ての場面に出演していますし、着替えることもたくさんあります。踊って着替えて、踊って着替えて、という感じです(笑)5着ともすごく素敵な衣裳なので、着て踊れるのが楽しみです。
-前回参加して『海賊』の魅力はどんなところにあると実感しましたか
秋山: パワフルな踊りが多いところです。あとは男性ダンサーたちが活躍しますよね。
私たち女性陣も負けないように、彼らのエネルギーにかき消されないように頑張らないと!
-もし自分が男性だったらどの役を踊りたいですか?
秋山: ビルバントをやりたいです!! キャラクター性が強くて、悪役のくくりになるのかもしれませんが、踊りもかっこよくて大好きです。
女性でキャラクターの強い役柄というと、たとえば「ジゼル」のミルタとか「ドン・キホーテ」のメルセデス、「白鳥の湖」のスペイン、「眠れる森の美女」のリラの精──。悪役に限らなくても、背の高いダンサーが演じることが多いので、憧れます。
-コンラッド役の宮川新大とのパートナーシップが注目されています。
秋山: お互いに初めての挑戦なので、たくさん話し合いながらリハーサルしています。
新大くんはパ・ド・ドゥも演技もどんなふうにしたら私がやりやすいか、といつもすごく気遣ってくれるんです。もし本番で何かあっても絶対になんとかしてくれると勝手に思っていて(笑)、安心感があります。
一方のアリ役は生方隆之介くん。入団以来様々な役で活躍していて、6月には子どものためのバレエ「ドン・キホーテの夢」で一緒に踊りました。
洞窟のパ・ド・トロワは「海賊」の中でも大きな見せ場になる場面だと思うので、本番までに3人で作り上げていきたいです。
-どんなメドーラになるか楽しみですね。
秋山: 今はメドーラという役柄を自分なりに作り上げながらリハーサルしています。奴隷として取引されてはいますが、悲観的ではないし、明るくて強い女性ですよね。品もあるし、可愛らしいところもあるし、パシャをからかうようなおてんばな面もある。でもコンラッドを守ろうと剣を振り上げる強さもあります。すごく魅力的な女性だと思うので、シーンごとに違った表情をお見せできるようにリハーサルしていきたいです。
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