明けましておめでとうございます。河合眞里です。
(左より、村上美香、吉川留衣、河合眞里、高木綾、乾友子)
今回は、来月に初演する「ロミオとジュリエット」のリハーサルの模様をお届けします。バレエ団には年末年始よりハンブルク・バレエよりケヴィン・ヘイゲンさん、エドゥアルド・ベルティーニさん、大石裕香さんがいらして振付指導を行っていただいています。
ギリシャから帰国した翌日からリハーサルというハードなスケジュールでしたが、新しい作品に取り組むときは毎回ワクワクしてとても貴重な体験です。
第1幕のヴェローナの街の場面。みんなとってもハードな振付をこなしています。
剣のシーンは真剣そのものです。写真はカズさん(木村和夫)と(森川)茉央。
かつてティボルトを演じていらしたベルティーニさんが、実際に動いて見せてくれています。
こちらは旅芸人の一座。ロミオとジュリエットの悲しい結末を予言しています。
(大石)裕香さんは女性の振付も男性の振付も正確に見せて教えてくださっています。
キャピュレット・ファミリー。
上はハル母(奈良春夏)、(高岸)直樹さん父。
ロミオや「椿姫」のアルマンを踊っていらしたというケヴィンさんの指導はとっても情熱的です。
ロミオとジュリエットが見つめ合っています。沖(香菜子)ちゃんのジュリエットは本当に可憐です。
衣裳をつけてのリハーサル、裾が長くて大変そうですが、すごくキレイです!
先週、ケヴィンさんとベルティーニさんが帰国される前に、初めて通し稽古が行われました。私も通しに参加していたので、今回は別に写真を押さえてもらいました。
仲良し三人組。カズさん、弾くん、杉山(優一)くん。
ロミオとジュリエットの出会いの場面。
舞踏会で見つめ合う二人は皆の注目を集めてしまいます。
ケヴィンさんの演技指導にも熱が入ります。
ドラマティックな展開に!
まだまだ練習が足りないので、これから2週間で作品を創り込んでいきます。
皆様、劇場でお待ちしております!!
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※初演作品につき、主役以外の配役については来週ジョン・ノイマイヤー氏が来日してから確定いたします。発表はもうしばらくお待ちください。
4月14日(日)の<東京・春・音楽祭>ストラヴィンスキー・ザ・バレエで上演される、ベジャール振付「春の祭典」。
3日後に迫った公演に向けて、連日スタジオでは熱いリハーサルが行われています。
通常「春の祭典」の音楽は録音を使用していますが、今回の公演では<NHKバレエの饗宴>に続き、生演奏での上演となります。
本日は、東京都交響楽団を指揮するジェームズ・ジャッド氏が来団。
会場でのリハーサルを前に、「春の祭典」の通し稽古をご覧になりました。
リハーサル開始前、ジェームズ・ジャッド氏が紹介されると団員たちからは大きな拍手が。
飯田芸術監督の合図で、「春の祭典」のリハーサルがスタートしました。
スコアを前に置き、真剣な表情でリハーサルを見つめるマエストロ。
今回の公演では、この春ソリストに昇格した梅澤紘貴が、初めて生贄役を演じます。ナイーブで繊細な雰囲気を持ち、少年の面影を残す梅澤に、生贄はぴったりはまります。
2人のリーダーを演じるのは、柄本弾と森川茉央。2人は2008年入団の同期。
ともに23歳の若さですが、5年間で様々な役に抜擢され、経験を重ねてきた2人はリーダーとしての風格十分。
他のダンサーたちを引っ張っていきます。
端正なイメージが強い梅澤ですが、昨年12月のベジャールの「くるみ割り人形」で猫のフェリックスでは、コケティッシュな一面も見せてくれました。
「春の祭典」でも、また新たな魅力を見せてくれるに違いありません。
生贄役の奈良春夏を中心とした女性ダンサーたち。
凛とした崇高な雰囲気を感じさせる、奈良の生贄。
2011年10月の<HOPE JAPAN>から大きく成長を遂げている彼女の舞台にもご注目ください。
「春の祭典」で思い浮かぶ構図といえば、このラストシーン。
本番さながらの迫力あるリハーサル終了後、マエストロは「素晴らしかった!」と、笑顔でダンサーたちに感動を伝えてくださいました。
ベジャール作品の魅力のひとつは、振付と音の一体感といえます。生演奏での「春の祭典」を体験できる貴重な機会。
<東京・春・音楽祭>ストラヴィンスキー・ザ・バレエ「春の祭典」をお見逃しなく!
東京バレエ団「ザ・カブキ」が昨日初日を迎えました。
ご来場いただきました皆様、ありがとうございました。
(終演後、全員での写真撮影。Photo: Kiyonori Hasegawa)
今回から、プロローグの衣裳と装置の一部、そしてモニターの映像をリニューアルしています。
写真では少しわかりづらいですが、舞台中央にある9台のモニターに映っているのは東京タワー。
東京の新名所、東京スカイツリーの映像も登場するなど、「現代」の東京を映し出した映像になっています。
舞台上のモニターも、地デジ化に対応(?)。ブラウン管から薄型液晶モニターに変わりました。
テレビが薄くなり、映し出される映像もリニューアルされ、ダンサーたちは新鮮な気持ちでリハーサル、本番を迎えました。
そして、リニューアルされた衣裳。
振付家のモーリス・ベジャール氏の意向で全員真っ白な衣裳を着ていましたので、色はそのままにデザインを変更しました。
着こなし方は、ダンサーそれぞれ。細かいところに個性が出ています。
細かいところまでどうぞご注目ください!
昨日の公演で、24年にわたって主役の由良之助を踊ってきた高岸直樹の国内最後の舞台でした。
今日はその高岸から直接振付指導をうけ、昨年5代目由良之助として大抜擢された柄本弾が由良之助を踊ります。顔世御前は、同じく昨年大抜擢をうけた二階堂由依。
22歳と19歳のフレッシュな舞台をぜひご覧になってください。
当日券は、S-D席までご用意しています。13時30分より販売いたします。
皆様のご来場お待ちしています!
本日、シルヴィ・ギエム・オン・ステージ2011の東京公演が開幕しました。
多くの皆様にご来場いただき、ありがとうございました。多彩なプログラムに、皆様から暖かい拍手が贈られました。
その中でも、特に注目を集めていた演目が、シルヴィ・ギエムさん、アンソニー・ダウエルさん、マッシモ・ムッルさんとの共演となった「田園の出来事」。
2005年のギエム公演でもヴェラ役を演じた小出領子以外は、今回が初役でしたが、ダウエルさんの指導もあって、アシュトンの世界を見事に紡ぎだしていました。
こちらは、終演後の1枚です。出演者が勢ぞろい!
Aプログラムは、明日23日、25日、26日に上演されます。
当日券は、S-D席まで若干数ご用意しています。
開演1時間半前の午後1時半より、東京文化会館当日券カウンターで発売いたします。
皆さまのご来場お待ちしています。
いよいよ明日、シルヴィ・ギエム・オン・ステージ2011東京公演が開幕します。
すでにこのブログでもリハーサルの様子をお伝えしている通り、今回東京バレエ団は「白の組曲」、「パーフェクト・コンセプション」、「春の祭典」、「スプリング・アンド・フォール」、「田園の出来事」を上演します。
「田園の出来事」は、シルヴィ・ギエムさん、マッシモ・ムッルさん、アンソニー・ダウエルさんの3名のゲストとの共演です。ダウエルさんは12日(水)から、ムッルさんは15日(土)から、そしてシルヴィ・ギエムさんは18日(火)から東京バレエ団とのリハーサルを開始しました。
リハーサルは和やかな雰囲気のもと、順調に進んでいました。
そして本日、Aプロのゲネプロが行われました。
本番の上演順通り、「白の組曲」、ギエムさんの「マノン」、「スプリング・アンド・フォール」、「田園の出来事」の順で進められました。
吉岡美佳と高岸直樹は、「スプリング・アンド・フォール」を日本で踊るのは今回が初めて。Aプロは全演目がオーケストラの生演奏のため、吉岡と高岸も指揮者とオーケストラと舞台上で打ち合わせをしていました。
明日の本番に向けて、息の合ったパートナーリングを見せていました。
そして、今回の「田園の出来事」は、舞台セット、衣裳は、ナショナル・バレエ・オブ・カナダからお借りしています。淡い色合いが美しく、何層にも重なって奥行きのある舞台セットには、ゲネプロを見学していたダンサーたちから思わずため息がもれていました。
今日は舞台リハーサルの後のゲネプロと、1日がかりのスケジュールでしたが、ダンサーたちは集中して初日を前に新たに気持ちを引き締めていました。
皆様、どうぞ明日からの舞台をお楽しみに!
東京バレエ団「ジゼル」は、明日初日を迎えます。
タイトルロールのジゼル役には、今回が東京バレエ団との4度目の共演になるディアナ・ヴィシニョーワ、そしてアルブレヒト役には、東京バレエ団との初共演となるセミョーン・チュージンがゲスト出演いたします。
本日は、会場のゆうぽうとホールで、16時よりゲネプロが行われました。
ゲストは2人とも、自分の衣裳で舞台に登場。
ヴィシニョーワは、前回公演(2006年)で印象的だったピンクの可憐な衣裳を一新。
白と青が基調の胸元に小さい花があしらわれた美しい衣裳で第1幕のジゼルを演じました。
(ゲネプロ/第1幕より)
ヴィシニョーワのジゼルは、アルブレヒトへの視線からも、彼への一途で深い愛情が感じられます。
アルブレヒトの裏切りを知った1幕最後の狂乱の場面では、ゲネプロにも関わらず、顔や腕まで青白く見えてくるほどの迫真の演技を見せていました。
一方、チュージンはゲネプロの直前まで舞台で自主稽古を行っていました。
到着日にも東京バレエ団でスタジオでリハーサルを行い、少しでも時間があるとマイムや導線を確認している彼は、本当に真面目で真摯に舞台に取り組むダンサーです。
そんなチュージンが演じるアルブレヒトは、若さの中に落ち着きと品のある王子といった印象。
ちょっとした動作にも、王子の気品がにじみ出ています。
ヴィシニョーワとチュージン。演技力にも定評のある麗しきペアを迎えて贈る、東京バレエ団「ジゼル」。
きっとこの夏の忘れられない一夜になるはずです。
明日の公演は19時開演。開演1時間半前(17時30分)より当日券(S券とA券)を発売いたします。
ご来場お待ちしております!
このブログでもたびたびお伝えしているように、現東京バレエ団スタジオの裏手に東京バレエ団・東京バレエ学校の新スタジオを建設中です。
3月の震災の影響で工事が中断した期間もありましたが、工事関係者の皆さまのご協力により、予定どおり9月のオープンへ向けて順調に工事が進んでいます。
本日、建物を取り囲んでいた足場が取り外され、ようやく新スタジオの外観がお目見えしました!
現スタジオ同様、ヨーロッパ風の落ち着いた雰囲気の建物には、5.5mの高い天井、大きな窓のある、明るく開放感たっぷりのスタジオが2つ誕生します。
9月からは、現在の2つのスタジオと合わせて、4つのスタジオを使用できるようになりますので、これまで以上に充実したレッスン、リハーサルを行うことができます。
ダンサーたちも充実した環境の中、日々のレッスンを行えるのを楽しみにしている様子。
新しいスタジオの完成をダンサーだけでなく、関係者全員が心待ちにしています。
先月、当ホームページ内の新着情報でもお伝えしておりました通り、吉岡美佳、高橋竜太がローザンヌで行われた東日本大震災チャリティー・ガラ公演 "GALA DE SOUTIEN EN FAVEUR DU JAPON"に出演し、今年2月に初演となった「チェロのための5つのプレリュード」を上演いたしました。
6/15に公演を終えた2人は、帰国後すぐに「白鳥の湖」の公演に参加。そして本日2日目となる「ホワイト・シャドウ」のリハーサルが続き、忙しい日々を送っていました。
帰国から1ヶ月が経ってしまいましが、2人に公演の様子を聞いてみました。
(サインを入れた公演ポスターの前で)
◆吉岡美佳
ローザンヌに到着すると、BBL(モーリス・ベジャール・バレエ団)の芸術監督であるジル・ロマンさんをはじめ、ダンサーもスタッフもみんなが声をかけてくれ、日本をとても心配してくれていることが伝わってきました。
もともとのスケジュールを変更し、今回急遽このガラ公演が上演されることが決まったため、私たちが到着した11日は、ジルさん自身も本番初日であったにも関わらず、翌日からリハーサルをみてくだいました。
ジルさんいわく、「アダージェット」や「ボレロ」は、たびたび日本で踊ってきた中で、日本人の方々がとても気に入ってくださった作品だったので、日本を思って踊りたいとプログラムにを加えたそうです。
日本を深く愛していたベジャールさんが生きていらしたら、同じことをしたと思うというジルさんの言葉どおり、日本との繋がりの強さが伝わる、心のこもったガラ公演でした。
私たちもこのガラに参加したことで、関係者、観客の皆さんが心から日本のことを思ってくださっているのを感じました。日本人の1人としてとても感謝していますし、忘れられない公演の1つになりました。
◆高橋竜太
ローザンヌ滞在中は、ジル・ロマンさんをはじめ、ダンサー、スタッフ、1人1人みんなが日本のことを心配していることが伝わってきたのが、とても印象に残っています。皆が温かく迎えてくださり、優しく声をかけてくれたことで、皆に見守られて舞台に立てた感覚がとても強かったです。
本番は大盛況でした。日本のためのチャリティ公演ということで、客席からも気持ちのこもった声援が送られ、皆が日本へ目を向けてサポートしてくださっているのを感じ、カーテンコールもとても感動的でした。
日本の現状はまだまだ厳しいところも多くありますが、日本がひとつになってがんばろうとしているのが、海外にも広がっているように感じた公演でした。
(終演後、左から那須野圭右、吉岡美佳、ジル・ロマン、高橋竜太)
東京バレエ団「白鳥の湖」が無事初日を迎えました。
雨の中、ご来場いただきました皆さま、ありがとうございました。
届いたばかりの、昨日の舞台写真を少しだけご紹介します。
まずは第2幕のオデットとジークフリート王子。
出会った瞬間に恋に落ちていく2人の心情を、上野水香とマシュー・ゴールディングが丁寧に表現。
美しくロマンティックな2人のアダージオは客席を魅了していました。
そしてカーテンコールの模様。
「ラ・バヤデール」に続く出演で、すっかり日本のバレエファンの皆さまにもおなじみになったマシュー。
今回も無事大任を終えて、ホッとした様子でした。
2年ぶりとなるオデット/オディールを演じ切った上野水香も満面の笑みで、大きな拍手に応えます。
スタンディング・オベーションで感動を伝えてくださる方も多く、カーテンコールがしばらく続いていました。
そして、本日18時からは小出領子と後藤晴雄主演の「白鳥の湖」が開演。
当日券はこの後16時30分より発売いたしますので、こちらにもぜひご来場ください。
撮影:長谷川清徳
東京バレエ団「白鳥の湖」、いよいよ明日初日を迎えます。
昨日(6/15)より会場のゆうぽうとホールに入り、昨夜は明日17日(金)のキャスト(上野水香×マシュー・ゴールディング)、本日は18日(土)のキャスト(小出領子×後藤晴雄)でのゲネプロが行われました。
上野水香とマシュー・ゴールディングは、4月の「ラ・バヤデール」に続いて2度目の共演となりますが、「ラ・バヤデール」ではパートナーこそ違え、同じマカロワ版をそれぞれのバレエ団で踊ってきていたものの、ゴールスキー版の「白鳥の湖」に出演するのはマシューにとって初めてのこと。
しかしマシューは、日本に立つ直前に届いた資料映像で、振りは勿論、マイムや舞台での動きも完璧に覚えて来日。限られた時間でのリハーサルでしたが、これまで何度もジークフリート王子を演じてきた高岸直樹の強力なサポートもあり、一日ごとに東京バレエ団の「白鳥の湖」に溶け込んでいきました。
稽古場での真摯で前向きな姿勢に、バレエ団のダンサーたちも多いに刺激を受けたようです。
上野水香はそんなマシューとしっかり向き合い、時にリードしながら、一日ごとに2人の「白鳥の湖」を形創ってきました
上野にとって十八番ともいえる「白鳥の湖」に、新たな伝説の舞台が誕生するかもしれません。
ゲネプロ終了後も高岸直樹のダメ出しを受け、真剣な表情でひとつひとつの動きを確認する上野とマシュー。
翌日のリハーサルのための舞台で転換作業が始まっても、繰り返し練習を行っていた2人が舞台から離れたのはゲネプロが終わって30分以上経ってからでした。
一方、今回オデット/オディールに初めて挑む小出領子は、ベスト・パートナーの後藤晴雄のサポートもあって、初役とは思えない落ち着いた表情でゲネプロに臨んでいました。
小柄で可憐な容姿の小出には、白の衣裳がよく映えます。白鳥の姿を変えられてしまった"姫"の品格が感じられるオデットでした。
撮影:長谷川清徳
第3幕ではオデットとは打って変わって、誰もを魅了してしまう艶麗な眼差しが印象的なオディールに。
明後日の公演では後藤と2人でしっかり創り上げてきた、小出領子ならではのオデット/オディールをご覧いただけることと思います。
ゲネプロの後、ストレッチをしながら身体をほぐしている小出領子。
衣装・メイクを付け、本番さながらのゲネプロを終え、少しだけリラックスしている様子が背中からもうかがえました。
上野水香とマシュー・ゴールディング、小出領子と後藤晴雄、2組のペアが紡ぎだす幻想的でドラマティックな舞台に、どうぞご期待ください。
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