東京バレエ団2010年欧州ツアー帰朝報告公演<ベジャール・ガラ>がいよいよ明日、初日を迎えます。
ダンサーたちは昨日から、ゆうぽうとホールに移動し、舞台リハーサルを行っています。
ツアーから帰国して以来、短い夏休みをはさんで、本公演で上演する「ギリシャの踊り」「ドン・ジョヴァンニ」「ボレロ」の3作品のほかに、「ドン・キホーテ」「ジゼル」のリハーサルも同時に行い、ツアーのことがずっと前のことのように感じられてしまうほど多忙を極めていました。
暑い夏を吹き飛ばす勢いで、毎日リハーサルに取り組んできた東京バレエ団の団員たち。
海外公演を経て一回りも二回りも成長した姿をご覧いただけることと思います。
そして、昨日からはゲストのニコラ・ル・リッシュが合流しました。
ル・リッシュの「ボレロ」は今回が日本初披露であり、もちろん東京バレエ団と「ボレロ」で共演するのも初めて。
ダンサー、スタッフに拍手で迎えられたル・リッシュは、颯爽とあの赤いテーブルに上がり、早速リハーサルを開始しました。
お馴染みの「ボレロ」の音楽が流れ始めると、リハーサルとは思えないほど、熱気のこもったダンスを見せるル・リッシュ。
その迫力に、舞台上にいたダンサーも、舞台袖にいたスタッフも、誰もが引き込まれてしまいました。
東京バレエ団の海外公演での成果とともに、新"メロディ"と東京バレエ団が創り上げる新たな舞台をご堪能いただけるに違いありません。
当日券は、開演1時間半前より会場のゆうぽうとホールにて承ります。
S-B席を若干枚数ご用意しております。皆様のご来場を、心よりお待ちしています。
東京バレエ団初演「オネーギン」、3公演が無事終了しました。
3日間、たくさんの方に来場いただき、ありがとうございました。
多くの人の想いが詰まった、日本のバレエ団として初めての上演となったこのたび「オネーギン」の初演。
昨年1月からお届けしてきました、創立45周年記念公演シリーズのファイナルにふさわしいものだったのではないでしょうか。
終演後の舞台上には、無事に3公演が終わった安堵感、達成感に包まれました。
こちらは、本日の終演後の様子です。
(左から森川茉央、佐伯知香、長瀬直義、矢島まい、田中結子、後藤晴雄、坂井直子)
3キャストとも、見事にそれぞれの「オネーギン」の世界を体現していました。
「オネーギン」公演が終わったばかりですが、明日からは休む間もなく、<マラーホフの贈り物2010>のAプロで上演される新作"四季"、Bプロで上演される「ラ・バヤデール」、そして神奈川県民ホールでの「オネーギン」、6月から7月にかけて行われる第24次海外公演と、次々と公演が続きます。
本日主演し、大きな成長をみせた田中結子は、明後日初演となる"四季"で秋を踊ります。
これからも東京バレエ団のメンバーの近況や稽古場の様子など盛りだくさんな内容でお届けしますので、東京バレエ団ブログを引き続きご愛読ください。
「オネーギン」公演2日目の本日も、たくさんの方にご来場いただき、ありがとうございました。
本日も、客席からはスタンディングオーベーションの熱い拍手をいただきました。
斎藤友佳理と木村和夫が創り上げた、タチアナとオネーギンの世界はいかがでしたでしょうか。
最後のパ・ド・ドゥでは、思わず涙を流した方も多かったのではないでしょうか。
本日の終演後も、舞台の成功を心から喜び、互いをたたえあう温かい空気に包まれました。
(左から平野玲、木村和夫、斎藤友佳理、井上良太、高村順子)
この5人による「オネーギン」は、来週23日(日)の神奈川県民ホールで行われる公演でもう一度ご覧いただけます。
そして、明日が東京公演の最終日です。
今回主演する3キャストは、いずれも振付指導のリード・アンダーソン氏、ジェーン・ボーン氏から高い評価をうけており、世界中でこの作品の上演、指導を行ってきたお2人のお墨付きです。
明日の主演は田中結子、後藤晴雄。
オリガは佐伯知香、レンスキーは長瀬直義、グレーミンには森川茉央です。
東京バレエ団による「オネーギン」の世界を、どうぞ最後までご堪能ください。
東京バレエ団初演「オネーギン」が、本日開幕しました。
東京バレエ団の悲願であった作品の初演とあって、緊張感とこの作品に携わった全ての人の熱い思いに包まれて、幕が上がりました。
まるで芝居を観ているかのように、登場人物の心の動きと叫びが伝わってくるジョン・クランコの振付、チャイコフスキーの音楽、ユルゲン・ローゼの繊細で美しい舞台装置と衣裳・・・奇跡のようなこの作品に果敢に挑んだ東京バレエ団のメンバー。
創立45周年記念公演シリーズのファイナルを飾るにふさわしい熱のこもった舞台に、客席も次第に熱気を帯びていきます。
タチヤーナとオネーギンの想いが錯綜する感動的なパ・ド・ドゥが終わり、幕が下りた瞬間、「ブラボー」の声と共に割れんばかりの拍手が沸き上がりあがりました。
感極まった表情で鳴り止まない拍手に応える出演者。
そこには大任を果たした充実感が溢れていました。
カーテンコールには、振付指導のリード・アンダーソン氏とジェーン・ボーン氏も登場。
お二人にも惜しみない拍手が贈られます。
東京バレエ団芸術監督の飯田宗孝から感謝の気持ちを込めてお二人に薔薇の花束をお渡しすると、リード氏と著作権保持者のディータ・グラーフェ氏からは、東京バレエ団の「オネーギン」初演と創立45周年を祝って大きな花かごが贈られました。
終演後の舞台上には、アンダーソン氏、グラーフェ氏、振付指導のジェーン・ボーン氏、ダンサー、スタッフ、指揮者・・・この公演に携わった全員が集合し、初演の成功を祝福。
アンダーソン氏からは「ダンサー、スタッフ、全ての人が本当に素晴らしい舞台を創り上げてくれました。皆さんと一緒に仕事ができて本当に光栄です!」という感謝の言葉が贈られ、今日まで一丸となって取り組んできたすべての人はその言葉に心からの笑顔で応えていました。
(Photo:Kiyonori Hasegawa)
またひとつ、東京バレエ団にとって大きな財産となる素晴らしいレパートリーが加わりました。
明日(18:00開演)、明後日(15:00開演)の当日券は、開演1時間半前よりS-D席を若干枚数ご用意しております。
一人でも多くの方に、この傑作を観ていただけますよう、関係者一同願っております。
東京バレエ団初演「オネーギン」が、いよいよ明日初日を迎えます。
東京バレエ団にとって「オネーギン」の上演は長年の悲願でもあり、いつも以上の緊張感の中、リハーサルが進められてきました。
今週月曜日から舞台の仕込みが始まり、ダンサーたちは火曜日から劇場入りし、舞台稽古を開始しました。
昨日は、2日目キャストでゲネプロが行われ、本日は初日キャストによる2回目のゲネプロが行われました。
(本日のゲネプロより)
ミュンヘン・バレエからお借りしているユルゲン・ローゼの舞台装置は、深みのある色合いが美しくとても立体的で、小道具もひとつひとつ丁寧な細工がほどこされた、こだわりぬかれたものばかり。
また、このブログでもすでにご紹介している衣裳も、同じくミュンヘン・バレエからお借りしたユルゲン・ローゼのデザインものですが、舞台に現れると、繊細な照明と合わさって舞台はますます美しく彩られています。
さらにはチャイコフスキーによる音楽の美しさ、ドラマティックな物語、超絶技巧のリフトの数々と、見所をあげるときりがないこの作品。
きっと、皆さまにお楽しみにいただけることと思います。
ゲネプロ終了後、振付指導をしてくださっているリード・アンダーソンさんにお話をうかがいました。
「とてもすばらしい舞台稽古でした。
『オネーギン』のような作品は単にステップを
踊ればよいというわけではありません。
それぞれのダンサーが役のことをきちんと把握し、
ひとつひとつのステップに込められた意味を理解し、
それを積み重ねていくことが大切なのです。
そして、舞台上でそれぞれが共鳴しあっていくこと。
舞台で展開されるものがリアルであればあるほど、
ご覧になっているお客様に感動を与えることができるのです。
東京バレエ団のダンサーたちは一人ひとりが何をすべきなのかを理解し、
それをきっちりと表現して、
東京バレエ団の『オネーギン』を見事に作り上げています。
ほんとうに満足しています」
いよいよ明日が初日。
吉岡美佳・高岸直樹、斎藤友佳理・木村和夫、田中結子・後藤晴雄、3キャストそれぞれの「オネーギン」を創り上げています。
東京バレエ団が日本のバレエ団として初めて取り組むこの名作に、どうぞご期待ください!
モーリス・ベジャール振付「ザ・カブキ」がいよいよ明日、初日を迎えます。
ダンサーたちは昨日から、今回の会場であるBunkamuraオーチャードホールに入りました。
東京バレエ団がオーチャードホールで公演を行うのは、2004年の第17回東京国際映画祭のクロージングイベントで「ギリシャの踊り」を披露して以来。
オーチャードホールで踊るのは初めてというダンサーも多く、まずは楽屋や舞台の導線や位置確認からはじまりました。
舞台稽古は、昨日は初日キャストで場当たりとリハーサルが、今日は2日目のキャストでのリハーサル後、初日キャストでのゲネプロという流れで進みました。
24日(土)の初日は、入団3年目になったばかりの柄本弾と、同じく入団2年目の二階堂由依が、由良之助、顔世御前に挑戦します。
初日は2人のほかにも、ほとんどのキャストが初役ということもあり、場当たりやリハーサルはいつも以上に時間をかけて念入りに行われました。
今日のゲネプロでも、初役に挑戦するダンサーたちは、「ザ・カブキ」独特のメイクや衣裳の重みなどに少し戸惑い気味でしたが、舞台上には皆で一緒に舞台を創っていくという意気込みと、心地よい緊張感が漂っていました。
(ゲネプロの様子)
一方、国内外で何度もこの役を踊り、高い評価を受けてきた後藤晴雄と、2008年の第23次海外公演で顔世御前を踊り、今回が日本初披露となる上野水香を始めとするベテラン勢のリハーサルは、層の厚さを感じさせ、見ごたえ十分!
2組のキャストによる「ザ・カブキ」を、皆様どうぞご堪能ください!
当日券は、開演1時間半前(13:30)より会場のBunkamuraオーチャードホールにて承ります。
S席からC席を若干枚数ご用意しております。
皆様のご来場、お待ちしています!
4/9のエントリー記事の最後にご紹介したこの写真(↓)。
お約束どおり謎解きを。
もう、おわかりの方も多いとは思いますが、これは「オネーギン」の衣裳到着を待って行われた写真撮影のヒトコマです。
「オネーギン」という作品の雰囲気をできるだけお伝えしたいと思い、カメラマンの細野晋司さん、メイクアップアーティストの佐藤寛さんのご協力を仰ぎ、素敵な写真が完成しました。
早速、3組のタチヤーナとオネーギンのカット、そしてタチヤーナとオネーギンのポートレート、仕上がったばかりの9点の写真を使い、NBSホームページの「オネーギン」公演情報ページを少しだけリニューアルしました。ぜひご覧ください。
ジョン・クランコ振付「オネーギン」の上演は、東京バレエ団にとって長年の悲願でした。
その夢が実現するまで、あと1ヶ月。
ジェーン・ボーンさんによる集中的なリハーサルが終了した後も、「ザ・カブキ」や<マラーホフの贈り物2010>で上演する"四季"のリハーサルと並行して、稽古場では出演者たちが真剣な表情でクランコの振付に取り組んでいます。
そして、もちろん公演準備も着々と進行中。
今回、衣裳と装置はミュンヘン・バレエよりお借りしました。
先週、まず衣裳が到着。
衣裳到着に合わせて来日してくださったミュンヘン・バレエの衣裳スタッフの方と一緒に荷が解かれました。
厳重に梱包された衣裳箱を解いて現れた衣裳はいずれも、美術品のような美しさ。
さすが、名匠ユルゲン・ローゼの手による衣裳です。
「オネーギン」を上演するのであれば、ユルゲン・ローゼの装置と衣裳で・・・というのも絶対に譲れない東京バレエ団のこだわりでした。
第2幕「タチヤーナの名の日の祝い」の女性のたちの衣裳は、1着として同じ色がありません。
ピンク、オレンジ、黄色、淡い緑色・・・まるで水彩画のような美しいグラデーションです。
こちらも、淡いトーンのグラデーションが美しいドレス。第3幕の舞踏会のシーンで、女性たちが着用する衣裳です。
ドレスにちりばめられた布製の花々の繊細で美しいこと。
女性だったら、誰もがこんなドレスに憧れるのではないでしょうか。
中央の鮮やかなピンクのドレスは、3幕の舞踏会でのタチヤーナの衣裳。
痛ましい出来事から月日が流れ、風格と気品に溢れる公爵夫人となったタチヤーナに相応しい華やかな1着です。
まだまだご覧いただきたい衣裳がたくさんありますが、それは別の機会にご紹介するとして、最後にこちらの写真を。
この写真は一体何なのか・・・謎解きは来週このブログで。
本日より4月。新年度がはじまりましたが、皆様いかがお過ごしでしょうか。
4月24日(土)、25日(日)の「ザ・カブキ」公演を前に、今週月曜日より、日本舞踊家の花柳達真師による所作指導が行われています。
1986年の「ザ・カブキ」初演時、故モーリス・ベジャール氏が創作を進める過程で、日本的な立居振舞の指導を花柳芳次郎師(現花柳流家元、花柳壽輔師)に仰ぎました。
その後も、折々にご指導いただいておりましたが、今回は初役を演じる団員が多いことから、壽輔師の愛弟子であり、新進舞踊家として高い評価を受けていらっしゃる花柳達真師に、改めて指導をお願いすることになりました。
団員たちは達真師の指導を受けるにあたり、レオタードから浴衣に着替えて稽古に臨みました。
いつもがらっと雰囲気の変わったスタジオで、基本の歩き方、座り方、お辞儀の仕方から指導が始まりました。
バレエとは全く違う、独特の動き、姿勢に戸惑いながらも、団員たちは真剣な表情で指導を受けています。
達真師からは、所作だけではなく、演じる役柄や性別、年齢によって、歩幅や手の位置、指の開き方、腕の角度や位置が違うことなど、「ザ・カブキ」を演じる上で必要な知識が伝えられていきます。
基本指導の後は、兜改めの場面より、場面ごとの指導に移りました。
兜改めの場面では、兜改めの儀式はどのようなものなのか、侍女たちが持つ兜がいかに重要であり、命がけで預かっているものであるか、ということが、達真師から丁寧に説明され、顔の角度や動きの早さなどで、場面の雰囲気をいかに作りだすのかということまで、きめ細かい指導が行われました。
続いて行われた一力茶屋の場面。
遊女役の団員には、着物のさばき方と扇子の扱いを中心に、「遊女という役柄が所作から伝えられるように」と達真師自らがお手本を示しながら指導が進みます。
扇子と指の動かし方ばかりに意識が集中してしまう団員たちに、達真師が手本として演じてみせてくださった遊女は、美しさ、色気、しぐさ・・・男性でありながら、すべてが遊女そのもの。
間近で見るプロの動きに、団員たちは圧倒されていました。
その他の場面でも、時代背景やその役の身分、置かれた状況などを解説しながら指導を進める達真師の言葉をひとつも聞き逃すまいとする団員たち。
改めて、役を表現するということを学び、自分たちの演じる役柄をさらに深めようという熱意がスタジオ中に溢れています。
さらに進化した「ザ・カブキ」にご期待ください!
東京バレエ団初演「シルヴィア」が、いよいよ本日初日を迎えます。
ダンサーたちは、一昨日より劇場入りし、舞台でのリハーサルを行ってきました。
昨日は、1時間半のクラスレッスンを終えると、27日(土)のマイ・キャスト公演キャストで約3時間にわたる舞台リハーサル。
そのあとには、オーケストラも入り、全員が衣裳、メイクを付け、ゲネプロが行われました。
今回は特殊なメイクも多く、頭飾り等も役によってひとつひとつ違っています。
そのため、メイクさんはダンサーたちのメイク、頭飾りのセットに大忙し!
ダンサーたちも、リハーサルとゲネプロの間、順番にセットを終えると着替えなどで大忙しでした。
本番さながらの緊張感の中で行われたゲネプロは、東京文化会館主催の"青少年のための舞台芸術体験プログラム"の参加者に公開され、約200名の学生たちが客席に集まりました。
ベルリン国立バレエ団よりお借りしている舞台装置は、立体的で、色合いも美しく、迫力満点です!
(第1幕のリハーサルより)
1幕の背景には、オリオン座も見えますので、ぜひ探してみてください。
ゲネプロの後の舞台上では、振付指導者のクリストファー・ニュートンさん、アンナ・トレヴィエンさんから最後の指導が行われました。
そして、お二人からは、
「東京バレエ団とこうして一緒に舞台を創ることができて、2人とも大変うれしく思っています。
皆さんの努力に感謝しています。」
と、暖かいお言葉とサプライズが!
ニュートンさんがリハーサルの合間を縫ってデザインしてくださった、東京バレエ団オリジナル「シルヴィア」Tシャツが、ダンサー1人1人に配られました。
ダンサーたちは、思わぬプレゼントに大喜び!
リハーサル、ゲネプロとハードスケジュールだった1日の疲れが吹き飛んだようすでした。
本日は、そのTシャツを着てレッスンをしています。
初日へ向けて、さらに心がひとつになりました。
東京バレエ団が総力をあげてお届けする「シルヴィア」の世界を、どうぞお楽しみください!
当日券は、開演1時間半前より会場の東京文化会館にて承ります。
S-C席を若干枚数ご用意しております。
皆様のご来場、お待ちしています。
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