京都府亀岡市
Q2 バレエをはじめた年齢、スタジオ、きっかけ
5歳から「神谷道子バレエ研究所」ではじめました。母と妹が通っていたのがきっかけです。
Q3 東京バレエ団を選んだ理由
東京バレエ学校のSクラスに中学3年生の頃から通っていました。在学していた時からバレエ団の公演にエキストラとして参加させていただいたり、公演を観たりしているうちに「このバレエ団で踊りたい」と思うようになりました。
Q4 東京バレエ団に入ってから特に強く印象に残っている舞台、役
劇場としては2年前(2019年)のヨーロッパツアーで踊ったミラノ・スカラ座、ウィーン国立歌劇場です。舞台(劇場)が美しく、夢をみているような空間でした。
そして東京文化会館の客席を舞台から見ると、いつも「また舞台に立てる」という充実感を感じ嬉しく思えてきます。
印象に残っている役は「くるみ割り人形」のフランスです。全幕公演で初のソリスト役でした。
Q5 私が今思う、地元の良いところ
空が広く、田畑の広がる先には山々があり、とても自然が豊かなところです。
Q6 私が好きな地元の名産、スポット
好きな名産― 京野菜、馬路大納言(うまじだいなごん)
好きなスポット- 保津川下り、保津峡のトロッコ列車、そして出雲大神宮(霧が深いことで有名です)
(スタッフ注:馬路大納言はその起源を延暦十三年までさかのぼると言われているほどの歴史と伝統を誇る最高級の小豆だそうです)
Q7 お客様へのメッセージ
新型コロナウイルスの影響で厳しい状況が続いている中、今回のツアーで多くの舞台に立てることはとても有難く、また沢山のお客様にご覧いただけることを嬉しく思います。
なにかと不安な日々ではありますが、バレエを通して少しでも希望や前向きな気持ちをお届けできれば幸いです。芸術により、人が人らしく、心豊かに過ごせることを願っています。
皆さまのご来場、心よりお待ちしております!
今回のツアーでは「ギリシャの踊り」、「パキータ」、「ボレロ」と、ほぼ全ての作品に出演する生方、ぜひご注目ください!
群馬県高崎市
Q2 バレエをはじめた年齢、スタジオ、きっかけ
4歳から。「アン・バレエスクール」と「室賀バレエスクール」で習いました(母がバレエを習っていました)。
Q3 東京バレエ団を選んだ理由
東京バレエ学校のSクラスに通っていたときから、バレエ団の公演やダンサーを拝見する事が多く、興味をもちました。
Q4 東京バレエ団に入ってから特に強く印象に残っている舞台、役
「春の祭典」。入団後初舞台だったので印象に残っています(きつかった...)
「ドン・キホーテの夢」のバジル。練習時間がとても短かったことと、主役を踊るプレッシャー。
Q5 私が今思う、地元の良いところ
東京に比べてのどかで、住みやすい所が好きです。自然も多く景色も綺麗です。
Q6 私が好きな地元の名産、スポット
・フリアンパン洋菓子店のパン
・ガトーフェスタ ハラダのラスク
それからスパゲッティー専科 はらっぱのスパゲティーが好きでよく食べに行きます。
Q7 お客様へのメッセージ
いつもバレエ団へのご支援、応援、ありがとうございます。
コロナ禍で舞台に立てるということをとてもありがたく感じています。このような状況がいつまで続くのかわかりませんが、皆様により良い舞台をこれからもおみせできるよう、日々精進していきたいと思います。
子どものためのバレエ「ドン・キホーテの夢」より。キトリ役の涌田美紀と
★次回予告★
次回はいよいよ最終回、京都出身、南江祐生が登場します。どうぞお楽しみに!
〈HOPE JAPAN 2021〉全国ツアー、公演地にゆかりのあるダンサーでつないでいくインタビューのバトン。9番目は近年主役への抜擢が続いているソリスト、金子仁美(群馬)の登場です。
今回のツアーでは「ギリシャの踊り」、「パキータ」に出演する金子のインタビュー、ぜひご一読ください!
群馬県邑楽郡
Q2 バレエをはじめた年齢、スタジオ、きっかけ
6歳、「小林はつみクラシックバレエアカデミー」でレッスンをはじめました。小林初美先生から「バレエやってみない?」とスカウトされたことがきっかけです。
Q3 東京バレエ団を選んだ理由
中学生の頃、東京バレエ団の公演を観てすごく感動し、憧れを持つようになりました。
高校1年生からは東京バレエ団附属の東京バレエ学校「Sクラス」に通うようになり、これまで以上にバレエ団のことを知り、公演を観る機会も増え、「ここに入りたい!!」とより強く思うようになりました。
Q4 東京バレエ団に入ってから特に強く印象に残っている舞台、役
全ての舞台が特別なので選ぶのが難しい!!......けれど、東京文化会館で初めて大きな役をやらせてもらったアシュトンの「真夏の夜の夢」はとても印象に残っています。あと2020年12月に初の全幕主演だった「くるみ割り人形」のマーシャは、リハーサルからすごく濃い時間を過ごしたので、忘れられない舞台になりました。
Q5 私が今思う、地元の良いところ
本当に、笑っちゃうくらい田舎でのどかな所なんです。町の人がみんな友だちって感じ!! でも、私はのどかで豊かな空気が大好きです!
Q6 私が好きな地元の名産、スポット
・焼きまんじゅう
・玉こんにゃく(大スキ♡)。シンプルですが、おでんみたいに串に3つくらい刺して、醤油ベースの味付けで煮るととっても美味しく食べられます。
・ネギ味噌。白米のおにぎりにネギ味噌をぬって食べるのはおススメです!
Q7 お客様へのメッセージ
私が東京バレエ団に入団した2011年は、東日本大震災により日本がとても大変な状況でした。あれから10年、今はコロナの影響で世界中が不安の渦の中にいます。私たちダンサーも苦しい日々を過ごしてきましたが、いつも応援してくださる皆様のおかげで前を向いて頑張ることができています。感謝の想いでいっぱいです。
このHOPE JAPANの舞台では、今かかえる不安もふきとぶようなエネルギーを皆様にお届けできるように踊ります。一緒に楽しんでください!
「くるみ割り人形」より。金子仁美(マーシャ役)、池本祥真(くるみ割り王子)
★次回予告★
次回は同じく群馬県出身、生方隆之介が登場します。どうぞお楽しみに!
〈HOPE JAPAN 2021〉全国ツアー、公演地にゆかりのあるダンサーでつないでいくインタビューのバトン。8番目は上田実歩(山口)の登場です。
今回のツアーでは「ギリシャの踊り」、「パキータ」の両演目に出演する上田のインタビュー、ぜひご一読ください!
山口県下関市
Q2 バレエをはじめた年齢、スタジオ、きっかけ
3歳のとき、近所にあった「めぐみバレエアート」に母が連れて行ってくれたことがきっかけです。
Q3 東京バレエ団を選んだ理由
小学生のとき、たまたま東京バレエ団が下関で公演をしていた「くるみ割り人形」を観に行って衝撃を受け、東京バレエ団への入団という夢を持ちました。
Q4 東京バレエ団に入ってから特に強く印象に残っている舞台、役
とても1つには絞れませんが......数年前、子どものためのバレエ「ねむれる森の美女」のツアーで山口を訪れた際、地元のスタジオの小さな後輩たちと共演できた時は、とても感慨深いものがありました。
Q5 私が今思う、地元の良いところ
海や山など自然が身近で、のんびりした空気感が好きです。
Q6 私が好きな地元の名産、スポット
関門橋(九州と本州を結ぶ橋)を見ると「帰ってきたなぁ」と感じてほっとします。また、あまりメジャーではありませんが、山陰側の海は本当にキレイです!
Q7 お客様へのメッセージ
このような状況の中、私達が踊り続けられるのは、色々な制限やリスクがあっても、こうして劇場に足を運んで応援してくださるお客様のおかげです。
心からの感謝の気持ちを、公演を通してお返しできるよう精一杯頑張ります!
子どものためのバレエ「ねむれる森の美女」より
★次回予告★
次回は7月5日(月)、金子仁美(群馬)が登場します。どうぞお楽しみに!
〈HOPE JAPAN 2021〉全国ツアー、公演地にゆかりのあるダンサーでつないでいくインタビューのバトン。7番目は「ジゼル」ヒラリオン、「カルメン」ツニガなど、大役への抜擢が続く鳥海創(富山)です。
今回のツアーでは「ギリシャの踊り」で2人の若者を演じる鳥海のインタビュー、ぜひご一読ください!
富山県富山市
Q2 バレエをはじめた年齢、スタジオ、きっかけ
5歳だったと思います。和田朝子舞踊研究所でバレエを習い始めました。先に姉が習っていたため、続いて僕も習うようになりました。
Q3 東京バレエ団を選んだ理由
東京バレエ団が富山で公演をすることが多く、その舞台を観ているうちに僕も「東京バレエ団に入りたい!」と思うようになっていました。
Q4 東京バレエ団に入ってから特に強く印象に残っている舞台、役
「海賊」のビルバント
Q5 私が今思う、地元の良いところ
海、山どちらも綺麗な景色が見えるところ。そして海鮮がとても美味しいところ
Q6 私が好きな地元の名産、スポット
ますの寿司、とやまん(富也萬)
(スタッフ注:「ますの寿司」は桜鱒(サクラマス)を発酵させず、お酢で味つけした押し寿司の一種。「とやまん」はさらし餡をパイ生地で包んだお饅頭の一種です)
Q7 お客様へのメッセージ
地元で踊れることがとても嬉しく誇りに思います。皆さんに楽しんでいただけるよう、僕自身も楽しんで踊ります。
2019年初演「海賊」終演後の舞台で。鳥海創(写真左・ビルバント役)、樋口祐輝(写真右・ランケデム役)
★次回予告★
次回は上田実歩(山口)が登場します。どうぞお楽しみに!
──〈HOPE JAPAN 2021〉の東京公演では、4つの作品で構成されるオール・ベジャール・プログラムとなりますが、どのような思いでこのような公演を企画されたか、お聞かせください。
斎藤友佳理 芸術監督に就任してもうすぐ6年になりますが、この間、たとえば、ジェローム・ロビンズ、ローラン・プティの作品、また、イリ・キリアンの『小さな死』など、これまで東京バレエ団のレパートリーになかった新しい作品に意識的に取り組んできました。同時に、東京バレエ団の既存の素晴らしいレパートリーを継続して上演していくことも重要な務めだと、強く感じていました。その一つが、東京バレエ団の宝ともいうべき、数々のベジャール作品です。そうした強い思いがあって、オリジナル作品の『サ・カブキ』、『M』、また『中国の不思議な役人』、『春の祭典』に取り組んできたのです。いずれ必ず、ベジャール作品を中心としたプログラムを組みたいと考えていたので、このタイミングで実現できて嬉しく思います。
──どのようにして作品を選ばれたのですか。
斎藤 いまの東京バレエ団のダンサーたちの美点、その持ち味をもっともよく出せるものは何か、ということをいつも重視しています。コロナ禍の中、全国の皆さんを励ましたいと、『ボレロ』を上演することにしていましたが、その他の作品で最初に思い浮かんだのは『ギリシャの踊り』です。ギリシャの青い海と空、白い砂浜のイメージが鮮烈な、美しさと清々しさにあふれた傑作です。海外公演でもよく取り上げていたのですが、しばらく上演の機会がなく、また数あるベジャール作品の中でもとりわけ明るくて朗らかなバレエですから、いまこの時期に上演するのにもっとも相応しい作品といえるのではないでしょうか。
──『舞楽』についてはいかがですか。
斎藤 私が最初にベジャールさんの作品を踊ったのは『ザ・カブキ』の顔世御前でしたが、この『舞楽』では、ベジャールさんから創作のゼロの段階から教えていただく機会を得ました。1988年に、モーリス・ベジャール・バレエ団(BBL)との合同公演〈パリー東京〉での初演に向けて、私と高岸直樹さんがローザンヌに出向き、BBLのダンサーたちとリハーサルをしました。真ん中の男性(火の精)はセルジュ・コンパルドン、もう一組のカップルにカタリジナ・グタニエク、ルーベン・バック、そして私と高岸さんの5人による、十数分の短い作品です。ベジャールさんの振付の過程を実際に体験できたことは、私にとってとても大切な宝になりました。更衣室でBBLのダンサーたちから、「あなたはなんて幸せなの!」「私たち、どんなに羨ましいか」と声をかけられたことを覚えています。ローザンヌでも注目されていたんだなと感じたものです。
「舞楽」ー2007年の公演よりー
──近年、海外公演などでよく上演している『舞楽』は、〈パリー東京〉で上演された作品とはヴァージョンが異なるのですか?
斎藤 初演版のままでもとても完成度の高い作品だったのですが、ミックス・プログラムの一作品として成立させるためにはもう少し長さが必要とされ、翌年にベジャールさんが踊りを付け加えてくださいました。この時にアメフトの防具を付けた男性たちと巫女の姿の女性たちによる踊りが足され、振付も少し変えられた部分があります。この新しいヴァージョンの『舞楽』を携えて、1989年には海外ツアー、また1990年にはジョルジュ・ドンさんが主演する『ボレロ』を中心としたプログラムで全国ツアーを実施しています。私もその新しい『舞楽』を踊っていましたが、踊りながら、私は〈パリー東京〉で上演した、よりシンプルな、コアの部分のみの『舞楽』のほうが、ベジャールさんの振付の魅力、その本質がダイレクトに伝わるのではないかと感じてもいたのです。
──今回、その1988年の初演版が復活するというわけですね。
斎藤 難しいだろうなと思いつつ、ローザンヌのジル・ロマンさん(モーリス・ベジャール・バレエ団芸術監督、モーリス・ベジャール財団理事長)に初演版の復活上演を申し出たところ、ご快諾くださったのです! 「やるなら今!」という思いもありました。主役(火の精)の指導については、この役をずっと踊ってこられた(東京バレエ団団長)飯田宗孝先生にお願いし、また初演からずっとペアを組んでいた高岸さんにも協力してもらいました。短い作品ではありますが、初演当時の趣を、できるだけ保ったままお伝えできたらと思っています。
──『ロミオとジュリエット』については、どんな思いで上演を決められたのですか。
斎藤 もう一つ、何かそこにロマンティックなものが必要だと考えました。実は私、ロシアでカーチャ(エカテリーナ・マクシーモワ=故人。ボリショイ・バレエの大スターであり、ロシアでの斎藤の教師の一人)とワロージャ(同じくボリショイ・バレエの大スター。マクシーモアの夫で、東京バレエ団では『ドン・キホーテ』を振付けている)が、この『ロミオとジュリエット』を踊っているのを何度も観ているんです! その頃からずっとこの作品に惹かれていたので、この機会にぜひ挑戦したいと思いました。
ベジャール振付「ロミオとジュリエット」リハーサルより。足立真里亜と秋元康臣
──リハーサルを指導されているのは──。
斎藤 バレエ・ミストレスの佐野志織先生にお願いしていますが、1983年のバレエ団初演を踊った栗橋桂子さん、長瀬信夫さんにアドバイスをいただきながらリハーサルを進めています。戦争や分断といった難しい状況の中で愛し合う若いカップルのパ・ド・ドゥですから、これもいまこそ上演すべき作品の一つではないかと思います。
──東京以外の都市では、『ギリシャの踊り』『ボレロ』に『パキータ』を加えたトリプル・ビルを予定されています。
斎藤 2つのベジャール作品の間にクラシックの作品を入れることで、全国の皆さんに東京バレエ団ならではの持ち味を楽しんでいただけるのではないかと考えました。華やかかつ、親しみやすい古典の傑作ですので、ぜひ多くのお客さまに喜んでいただきたいと思い、稽古を重ねています。
不安の多いこの時期での全国ツアーとなりますが、さまざまな感染防止対策を講じての実施となります。劇場でのひと時を、存分にお楽しみいただけたら嬉しく思います。
取材・文:加藤智子(フリーライター)
〈HOPE JAPAN 2021〉全国ツアー、公演地にゆかりのあるダンサーでつないでいくインタビューのバトン。6番目はアーティストの安井悠馬(大阪)の登場です。
今回のツアーで、安井は「ギリシャの踊り」「ボレロ」に出演します。ぜひご一読ください!
Q1 出身地
大阪府
Q2 バレエをはじめた年齢、スタジオ、きっかけ
5歳。大阪の家の近所にあった小さなお教室。母親に連れられ体験クラスに行き、そこに居た女の子達に可愛がられて調子に乗って始めました。
Q3 東京バレエ団を選んだ理由
色々あるので書ききれなくてすみません!
Q4 東京バレエ団に入ってから特に強く印象に残っている舞台、役
......強いてあげるなら、自分の振付作品ですね。
Q5 私が今思う、地元の良いところ
関西弁女子って素敵だと思います。
Q6 私が好きな地元の名産、スポット
関西圏でチェーン展開してる「錦わらい焼き」という店がお気に入りですかね。
Q7 お客様へのメッセージ
わらい焼きは本当に美味しいお店ですよ!観光名所の道頓堀や色んな所に店舗があるんで是非食べてみてください!
自身で振り付けたソロ作品、「朱赫」~Shukaku~より
★次回予告★
次回は鳥海創(富山)が登場します。どうぞお楽しみに!
〈HOPE JAPAN 2021〉全国ツアー、公演地にゆかりのあるダンサーでつないでいくインタビューのバトン。5番めに登場するのはソリストの三雲友里加(福岡)です。
今回のツアーでは「ギリシャの踊り」「パキータ」に出演する三雲のインタビュー、ぜひご一読ください!
Q1 出身地
福岡県福津市
Q2 バレエをはじめた年齢、スタジオ、きっかけ
7歳。加藤由紀子バレエ教室でレッスンをはじめました。
はじめたきっかけは姉が図書館で借りてきた本です。その本に載っていたバレリーナの写真に反応して「習いたい」と言い出したそうです。
Q3 東京バレエ団を選んだ理由
福岡で水香さん(上野)とマラーホフさん(ウラジーミル)が「白鳥の湖」を踊ったのを観て感動したのが入りたいと思ったきっかけです。もうひとつ大きな理由は豊富なレパートリーです。クラシックだけでなく、ベジャール、キリアン、ノイマイヤーなど、たくさんの振付家の作品を踊れる機会があることに惹かれました。
Q4 東京バレエ団に入ってから特に強く印象に残っている舞台、役
ベジャール作品は全て大好きです!! 入団する前はベジャールさんや作品のこともよくわかっていなかったのですが、実際に踊ってみて色々な意味で衝撃をうけました。
あとは子どものためのバレエ「ねむれる森の美女」のオーロラ姫。この役を踊り、演じることで自分自身が成長できたなと手応えを感じることがありました。
マッツ・エックの「カルメン」、キリアンの「小さな死」も印象深い作品です。
Q5 私が今思う、地元の良いところ
豊かな自然があり、のどかなところです。空気もおいしくて、のびのびした気持ちで過ごせますし、心が洗われるような気がします。
個人的な思い出ですが、学校の帰り道が海の近くだったので、その景色や潮の香りが懐かしく思い出されます。
Q6 私が好きな地元の名産、スポット
好きな名産→「通りもん」です。バレエ団にもファンが多くて、帰省のたびに買って帰るのですが、皆ものすごく喜んでくれます。あとは明太子に海鮮...いっぱいありますね。
好きなスポット→宮地嶽神社(みやじたけじんじゃ)。嵐の皆さんが出演したCMで有名になったのですが、私は前から好きです(笑)
Q7 お客様へのメッセージ
バレエ団として、福岡で公演する機会はあまりないので、今回故郷で公演ができることを本当に嬉しく思っています。大変な状況が続いていますが、私たちの舞台を観てくださった方の心が晴れるような、そんな時間をお贈りしたいと心から願っています。
子どものためのバレエ「ねむれる森の美女」より オーロラ姫
★次回予告★
次回は安井悠馬(大阪)が登場します。どうぞお楽しみに!
7/3(土)、7/4(日)の〈HOPE JAPAN 2021〉全国ツアー、東京公演のみで上演するベジャール振付「ロミオとジュリエット」(パ・ド・ドゥ)の上演に先駆け、初演キャストのインタビューを2回にわたって紹介しています。
本日は初演時のジュリエットの一人、栗橋桂子さんのインタビューです。ぜひご一読ください。
──今回、『ロミオとジュリエット』のパ・ド・ドゥのリハーサルのために久しぶりの来団を果たされたとのこと、稽古場は当時と場所も規模も異なりますが、いろいろと思い出されるのではないでしょうか。
栗橋桂子 懐かしいですね。『ロミオとジュリエット』の上演はもう38年も前のことなので、お声がけをいただいた時には「すっかり忘れていると思うから役には立てないわよ」と言ったくらいです(笑)。当時は『白鳥の湖』のオデットや、『眠れる森の美女』のオーロラ姫などをよく踊っていました。もっと古い時期では『くるみ割り人形』や『シンデレラ』なども思い出されます。
──『ロミオとジュリエット』のパ・ド・ドゥが上演された1983年の〈ベジャールの夕〉は、東京バレエ団がベジャール作品に本格的に取り組むきっかけとなった公演です。ベジャール率いる20世紀バレエ団はすでに何度か日本公演を行い、ちょうど映画「愛と哀しみのボレロ」でジョルジュ・ドンが注目された時期でもあります。
栗橋 佐々木さん(東京バレエ団創設者の佐々木忠次)はベジャールさんのバレエがとてもお好きで、スタジオで何かとベジャールさんのお話をされていましたね。当時はベジャール人気がどんどん高まっていました。私がまだ中学生の頃の話になりますが、先輩たちが20世紀バレエ団の公演に行くんだと言って盛り上がっていたのをよく覚えています。私は夜の公演には行けなかったので、羨ましく思っていました。
──ベジャールのリハーサルはどのような雰囲気でしたか。
栗橋 家に昔のノートが残っているのですが、同時進行で稽古していた『眠れる森の美女』のことばかり書いてあって、なぜかベジャールさんのリハーサルのことは書かれていないのです。(笑)! まずは『ドン・ジョヴァンニ』のリハーサルから入ったことは覚えています。ベジャールさんは、夜中のうちに次の日のリハーサルの振付の場面をすべて頭の中で完成させた状態でいらっしゃる。翌日にはそれがまた変わっていたり、ダンサーによって微妙に修正が入っていたり──。だから、こちらはすごく緊張するし、神経を使います。踊る人が変わるとニュアンスの違いが出るのだと思いますが、でもそこで「あなたは絶対にこうだ」とはならなかったのです。自由にやらせてくれる部分があったんですね。そんな中でいざ『ロミオとジュリエット』のパートナーが決まると──私は津村正作さんと組んでいたのですが──、まずは二人で基本の振付を練習してつくっていき、それをベジャールさんに見ていただく。常にそんなふうにしてリハーサルが進みました。
──ジュリエットという役柄については、何か指示を受けられましたか。
栗橋 当時はちょうど溝下司朗さんが芸術監督になられた頃だったかと思いますが、キャスティングに関してベジャールさんから、「ジュリエットは可憐さのある人を選びなさい」と言われていたそうです。溝下さんには「可憐さ......、大丈夫だよね!?」って言われましたが(笑)、ベジャールさんのリハーサルでその点が問題になったことはなかったし、そうでない人は選ばなかったはずなので、あえて作り込むことはせず、自然に演じることを心がけていました。
──ベジャールの振付に戸惑うようなことは──?
栗橋 『ロミオとジュリエット』のパ・ド・ドゥは、数あるベジャール作品の中でも、よりクラシックの要素が強い作品です。東京バレエ団はその後、『春の祭典』や『火の鳥』などにも取り組んでいますが、こうした独特の、強烈な個性を放つ作品と比べると、とくに違和感もなく取り組むことができたと思います。
──ベジャールの『ロミオとジュリエット』の魅力について教えてください。
栗橋 一般的な『ロミオとジュリエット』とは趣が違いますね。二つの対立する家の争いが背景にありますが、そこには、ベジャールさんがそれまでの人生で体験されたこと──戦争の体験が、反映されているのだと思うのです。ベジャールさんのバレエには、優れたダンサーの美しい部分を見せるようなバレエと違って、人生の表も裏も織り込まれている。そういった深い部分があるからこそ、素晴らしいのだと思います。
──久しぶりの復活上演についてはどう思われますか。
栗橋 それはもう嬉しいです! 作品というものは財産ですから、ぜひ繋げていってもらいたいと思います。ベジャールさんの作品は偉大で、苦難を乗り越えるエネルギーにあふれています。現代にも乗り越えなければならないいろいろな問題がありますが、そこに響く作品ではないかと思うのです。
ダンサーたちの活躍を、とても楽しみにしています。東京バレエ団が他と違うのは、その表現力だと思います。東京バレエ団でなら、表現力のパワーに満ちた、素晴らしい舞台を観ることができると言われるような、スペシャルなバレエ団でいてほしいと思っています。
取材協力:栗橋桂子(元東京バレエ団)
取材・文:加藤智子(フリーライター)
Q1 出身地
大阪府大阪市
Q2 バレエをはじめた年齢、スタジオ、きっかけ
4歳の時、母に勧められたのがきっかけです。高田由紀子バレエ学園という地元のスタジオでレッスンをはじめました。
Q3 東京バレエ団を選んだ理由
友人に勧められたのがきっかけです(元東京バレエ団の松野乃知くん)
Q4 東京バレエ団に入ってから特に強く印象に残っている舞台、役
・子どものためのバレエ「ドン・キホーテの夢」キトリ
・「ディアナとアクテオン」ディアナ
Q5 私が今思う、地元の良いところ
大阪に帰った時に聞く関西弁が「あー帰ってきたな」と思えて好きです。
Q6 私が好きな地元の名産、スポット
好きな名産→「くくる」のたこやきー!! そして とんちょう!
好きなスポット→あべのハルカス
(スタッフ注:とんちょうはいわゆる「おこわ」だそうです。たこやきは「―!」をつけたくなるくらい美味しい!とのこと)
Q7 お客様へのメッセージ
この大変な状況の中、劇場まで足を運んでくださった皆さま、そして東京バレエ団を応援してくださっている皆さま、本当にありがとうございます。
私たちダンサーも舞台に立てることが奇跡だと思っております。皆さまの前で踊れることが当たり前ではないということを再確認するとともに、1つ1つの舞台をこれまで以上に大切に踊っていきます。
これからも東京バレエ団をよろしくお願いします!
「ドン・キホーテの夢」より。生方隆之介と涌田美紀
★次回予告★
次回は三雲友里加(福岡)が登場します。どうぞお楽しみに!
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